内容説明
「もののあわれ」を解する心を評価する日本では、人々の生活に重要なのは論理や観念ではなく、身の回りにあって生活に直接関わっている具体的な物です。アジアでいち早く近代化を果たしながら、西欧文明の基準では未開ともいえる文化伝統を残しているユニークな日本社会を、韓国や中国とも対比しながら浮かび上がらせます。
目次
第1章 日本列島の住民
第2章 列島の多様な生活
第3章 「いえ」・親族・祖先
第4章 物(もの)と民俗知識
第5章 都市社会
第6章 市民、よさこい祭り
第7章 商業社会の伝統
第8章 多様な生活と人生像
第9章 開発と民俗社会
第10章 農業振興と民俗社会
第11章 日本の特殊性と周縁性
著者等紹介
伊藤亜人[イトウアビト]
琉球大学法文学部教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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