内容説明
貧困、格差、環境、保健など開発途上国が抱える問題を取り上げ、基礎的な理論から実際の政策や取組みまで、実態に明るい執筆陣が幅広い知識を提供。「開発のミクロ経済学」など新しい研究動向を踏まえつつ、経済成長、産業構造変化、貿易・投資、金融などマクロ経済についてもくわしく論じる。
目次
第1部 開発と人間(貧困と不平等;二重構造と労働移動)
第2部 開発のメカニズム(経済成長;人的資本;貿易;海外直接投資;技術;産業連関;制度)
第3部 開発への取組み(貧困削減戦略;政府開発援助;農村金融;マクロ経済安定化;経済統合;環境;障害)
著者等紹介
黒岩郁雄[クロイワイクオ]
ジェトロ・アジア経済研究所。1960年ペンシルバニア大学大学院地域科学研究科、博士(地域科学)
高橋和志[タカハシカズシ]
ジェトロ・アジア経済研究所。1973年政策研究大学院大学政策研究科、博士(開発経済学)
山形辰史[ヤマガタタツフミ]
ジェトロ・アジア経済研究所。1963年ロチェスター大学大学院経済学研究科、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YN
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学部生向けのテキスト。 内容は網羅的。反面、其々の章はコンパクトなため、適宜引用文献を読む必要あり。 ある程度の経済学の知識が前提とされている。 巻末にブックガイド付き。2016/10/28
ぬめぬめ
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実際に開発経済学分野の研究をされている先生に教えていただいた入門書。幅広いトピックを扱っており、各章の記述は深いところまでは難しいだろうが、最新の研究まで網羅されており、最初にざっと学ぶにはいいかなと。学べました。特に、農村金融や障害が面白かったですね個人的には。あまり高度な経済学的知識を求めてくるわけでもないので、その分経済成長とかは物足りないかもしれないですね。2016/01/19