国際レジームとガバナンス

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  • サイズ B6判/ページ数 450p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784641173446
  • NDC分類 319
  • Cコード C3031

内容説明

1970年代半ばにアメリカで提案された「国際レジーム」論は、理論的な発展を遂げ、グローバリゼーションが進む冷戦後には非国家主体や規範の問題をも正面から取り扱い、「グローバル・ガバナンス」論の中心的部分を構成するようになった。現在の国際政治を分析する上で欠かせない基本概念である「国際レジーム」論を国際政治学全体の中に位置づけ、理論的にその内容を明らかにし、経済分野と安全保障分野に応用して、実証的にレジーム概念の分析的有効性を明らかにする書。

目次

国際レジームとガバナンス―国際政治理論の展開の中で
第1部 国際レジーム―理論的な基礎(国際レジーム論の定義と位置づけ;力・利益・規範;レジームの形成・維持・変容;フィードバック・システム―レジームと行動)
第2部 レジームの複合体とガバナンス(レジーム複合体とレジーム間の相互作用;グローバル・ガバナンス)
第3部 経済分野における国際レジームとガバナンス(レジーム論から見たGATT/WTO;地域経済統合の展開)
第4部 安全保障分野における国際レジームとガバナンス(国際的安全保障システムの変容;安全保障システムの類型と安全保障レジーム;包括的安全保障レジームの実態―地域の比較から;安全保障のグローバル・ガバナンス化―素描と課題)
第5部 ガバナンスの射程(「私」の公共空間―プライベート・レジーム試論;国際レジームの可能性と課題)

著者等紹介

山本吉宣[ヤマモトヨシノブ]
1943年神奈川県に生まれる。1966年東京大学教養学部卒業。1968‐74年、フルブライト留学生として米国ミシガン大学政治学部大学院留学。埼玉大学教養学部教授、東京大学教養学部教授などを経て、青山学院大学国際政治経済学部教授(国際政治学専攻)、Ph.D.。著書に、『「帝国」の国際政治学―冷戦後の国際システムとアメリカ』(東信堂、2006年、読売・吉野作造賞、青山学術褒賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

円覚寺

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条約は国家間のレジームの一つ。女子差別撤廃条約について、地雷条約と同じとみることができるのでは?レジーム論とガバナンス論は使えるかもしれない。2012/10/09

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ちょうど10年前の本であり、やや古く感じる議論もあるが、9.11・イラク戦争のショックから立ち直りつつある時期に書かれただけあってよくバランスが取れていると感じる。特に、多国間・包括的な安全保障レジームについて述べた12章は、様々な形をとる安全保障における国際関係について、よく整理され、説明されていると感じた。2018/05/27

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