内容説明
鎌足・不比等・房前・仲麻呂。藤原氏を築き、定着させ、雄飛の基礎を固めた四人を中心に、氏族としての創始から恵美押勝の乱までの初期藤原氏の活動を、特に王権との関係を重視して跡づける。丹念に史料を読み込み、藤原氏に有利になるよう設計された律令体制など、初期藤原氏とその時代に迫る。
目次
第1章 中臣鎌足と藤原氏の成立(乙巳の変前後の鎌足;「大化改新」と鎌足の功業;『鎌足伝』と『多武峯縁起』)
第2章 不比等の覇権と律令体制(藤原氏の確立;律令国家の権力中枢と蔭位制;不比等の覇権;宣命にみる藤原氏)
第3章 奈良朝の政変劇と藤原氏(四家の分立と王権;聖武と光明子と藤原氏;奈良朝末期の政変劇と藤原氏)
著者等紹介
倉本一宏[クラモトカズヒロ]
1958年三重県津市生まれ。1983年東京大学文学部国史学専修課程卒業。1989年東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。1997年博士(文学、東京大学)。国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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