内容説明
先端の丸い円筒の姿のリンガは、ヒンドゥーの神シヴァのシンボルだ。インドの人々は、その上から水をかけて祈る。それはシヴァと妃パールヴァティーがおこなう生命の営みを、儀礼のレヴェルで演ずることにほかならない。シヴァと水、これはインド大陸を縦横にめぐるヒンドゥー教の脈ともなるものなのだ。
目次
1 夏の夜のシヴァ・リンガ
2 ヒンドゥーの宇宙観とシヴァ
3 シヴァとパールヴァティーの結婚
4 シヴァのさまざまな相
5 シヴァの畏怖相バイラヴァと母神たち
6 恐ろしき美女ドゥルガー
著者等紹介
立川武蔵[タチカワムサシ]
1942年生まれ。名古屋大学文学部卒。現在、国立民族学博物館教授
大村次郷[オオムラツグサト]
1941年生まれ。多摩芸術学園写真科および青山学院大学卒業。主にオリエント、インド、中国、トルコなどを中心にフォト・ルポルタージュを手掛ける
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