内容説明
経済成長著しい中国。人びとの心性を現代文学に探る。
目次
1 二十世紀末の中国文学(「改革と開放」政策のもたらしたもの―一九九〇年代の文化とメディアの状況;「集団幻想」からの脱却―中国一九六〇年世代の挑戦;活躍する女性作家―鉄凝『大浴女』にみる娘の成長物語 ほか)
2 状況と自己の省察(魔術的リアリズムが描く中国農村―鄭義、莫言と大江健三郎;「人称」の実験と「多声部」の試み―ノーベル賞作家、高行健の小説と戯曲;夜の対話からマイナー文学まで―史鉄生、ザシダワ、アーライ)
3 世紀交替期における新現象(「新人類」作家の登場―「身体で書く」女性作家、衛慧、棉棉、そして木子美;わたしたちはどこへ行くのか?―グローバリゼーション下の都市文化)
著者等紹介
尾崎文昭[オザキフミアキ]
東京大学東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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