内容説明
本書は、先史時代より後漢時代までを対象とする。この半世紀のあいだ、中国史の研究は、とりわけ新発見史料が増大するなか、大きな発展を遂げてきたが、それは、本巻が対象とする時代ほど激しい時期はないとして過言ではあるまい。本書では、多方面にわたって激動する研究状況を正確に消化しつつ、信頼性の高い概説を論述する。
目次
第1章 先史時代から初期王朝時代
第2章 殷
第3章 西周
第4章 春秋
第5章 戦国
第6章 秦
第7章 前漢
第8章 新・後漢
著者等紹介
松丸道雄[マツマルミチオ]
1934年生まれ。東京大学名誉教授
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感想・レビュー
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ゴッツ
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中国史を石器時代からひも解いて、記録では国家として成立した殷から後漢末期の時代の制度、文化、情勢が事細かく書かれていたので勉強になった。2014/08/12
宣和堂
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詳細で偏りが無く、最新の研究も取り入れた良いシリーズ。やたら王号とかに拘る部分があって執筆者を調べたら平勢氏だったww暦法については比較的おとなしく、概説書の体裁を保っている。2011/08/03
じょあん
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先史から後漢までの詳細な概説。2000年代初頭の刊行で、その時点における直近の研究成果が取り入れられている。春秋戦国時代の部分は、独自説をとる平勢氏の執筆だが、比較的穏当と思われる。しっかり補説として自説の概要を入れてらっしゃるが…… 本書全体としては、詳細に良くまとまっていると思う。政治史、社会経済史、文化史と時代背景を含めて著述されている。難点は地図、図版の少なさ。2019/02/10