内容説明
世界全域を網羅した新版世界各国史。本巻はサハラ以南のアフリカ諸国。
目次
アフリカ史の困難、そして意義
1 地域の歴史(東・北東アフリカ;東アフリカ沿岸部・スワヒリの世界;マダガスカルとインド洋西域島嶼世界;西アフリカ;バントゥ・アフリカ;南部アフリカ―コイサン、バントゥ、ヨーロッパ人)
2 世界史のなかのアフリカ(人類揺籃の地アフリカ;十八世紀フランスの奴隷貿易;「アフリカ分割」の時代)
3 国民国家と政治社会の未来(地域からみた政治社会;「国民」「国家」「歴史」をめぐって)
著者等紹介
川田順造[カワダジュンゾウ]
1934年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学名誉教授。現在、神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MIRACLE
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新版世界各国史の第10巻。サハラ以南のアフリカの歴史について、各国史ではなく、地域、テーマ、討論の構成でまとめている。まず、「人類揺籃の地アフリカ」のみ、一読に値する。それ以外は、一般読者には、無価値な内容だ。本書のいけないところは、現在のアフリカ各国が植民地に由来するとして、植民地支配以前の歴史だけを扱っていることだ。つまり、20世紀の歴史を扱っていないため、現在のアフリカ諸国の理解には、役に立たない。また、とくに地域史に顕著だが、瑣末で専門的な知識が多すぎる。編者の意欲が裏目に出てしまっている。2013/08/22
陽香
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200908252012/02/28
U-tan
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山川出版の新版世界各国史と外務省の世界各国便覧叢書はすべて読みたい.2011/07/05
サタイン
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アフリカについてそろそろ知見を貯めようかと読みましたが、とにかく知らないことが多すぎてかなり難読。それでもサハラから南の歴史がどうなっているのかということがそれなりに分かったので厚いだけあったなーと。ただ最後の討論会を文章化したコラムは果たして必要だったのかと思わなくもありませんが。2024/03/23
じょあん
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サハラ以南のアフリカの歴史を扱った一冊。世界各国史シリーズとしては異色の内容である。通史にはなっていないのだ。20世紀以降の歴史は扱われない。また54か国もあり、植民地時代に人為的に国境が引かれた地域でもあるので、シリーズの他の本のように一国一国を個別に扱う体裁ではない。大まかな地域ごとの記述である。その地域の歴史を述べた後で、「世界史の中のアフリカ」と題して人類の誕生・進化やアフリカ分割の歴史を述べる。最後は座談会形式で様々なテーマが論じられている。独立・独立以後の歴史の記述がきわめて手薄なのは残念。2019/11/14