内容説明
世界全域を網羅した新版世界各国史。7巻はインド・パキスタン・ネパール・ブータン・バングラデシュ・スリランカ・モルディヴの歴史。
目次
序章 新しい歴史解釈と南アジア
第1章 インダス文明からガンジス文明へ
第2章 マウリヤ帝国とその後のインド亜大陸
第3章 ヒンドゥー諸王国の興亡とヒンドゥー文化
第4章 南インド社会の発展
第5章 イスラーム世界の拡大とインド亜大陸
第6章 ムガル帝国とマラーターの時代
第7章 イギリス植民地支配の始まりとインド社会
第8章 英領インドの成立とインド民族運動の始まり
第9章 ガンディー時代
第10章 独立後の国家と国民
著者等紹介
辛島昇[カラシマノボル]
1933年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。現在、大正大学文学部教授、東京大学名誉教授
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感想・レビュー
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coolflat
13
65頁。アケメネス朝ペルシアによる西北インドの支配は、その後のインドの歴史にさまざまな影響を与えている。たとえば、この王朝の公用文字の一つであったアラム文字に起源するカローシュティー文字が、西暦紀元後にいたるまでこの地で用いられ続けた。またペルシアの貨幣の重量基準がこの地で発行された貨幣にも用いられている。マウリヤ朝で採用された属州制、詔勅を岩石にきざむという布告手段などにも、ペルシア帝国の政治の影響が認められる。2023/01/16
kenitirokikuti
7
図書館にて。山川出版社の「世界各国史 インド史」(1960)から40年、「新版世界各国史7 南アジア史」(2004)である。かつてのインド史は、古代はヒンドゥー期・中世はムスリム期・近代を英領期とするものが多かった。戦後はマルクス主義的な時代区分となる。古代奴隷制社会・中世封建制社会・近代資本主義社会。シャルマによるグプタ朝期封建制論が有力であった。ムガル帝国などは中世後期などとされた▲インド国民軍に作られた女性部隊「ラクシュミー・バーイー連隊」。あ、シュラク隊という名前の元ネタか…2021/11/20
(ま)
1
見て感じたものの歴史を確認するために 宗教や因習、地域、歴史に囚われ・・・結局亜大陸を一つにまとめたのは大英帝国だけだった??2024/02/03
穀雨
1
近代以前はマウリヤ朝、グプタ朝、ムガル帝国などいくつかの例外を除けば常に地方勢力が相争う戦国時代で、統一より分裂がインドの常態だったことがよく分かった(これら少数の統一王朝にしても、インドの南端部まで領土に編入することはついにできなかった)。統一王朝が交代を繰り返した中国とはこの点で顕著な違いがあるが、このような相違がどうして生まれたのか、その理由を考えてみるのも面白そうだと思った。2014/06/04
陽香
0
200403302012/03/05