内容説明
本書が対象とする島嶼部は、現在の国名でいえばインドネシア共和国、フィリピン共和国、マレーシア、シンガポール共和国、ブルネイ・ダルサラーム国から構成されている。しかし本書では、十九世紀まで、この地域を一つの歴史世界として一体として考察する立場をとった。その理由は、欧米の植民勢力によってこの地域が分断され線引きされて、今日の五カ国の母胎となる植民地領域(植民地国家)が成立したのは、今世紀初期のことだったからである。
目次
序章 東南アジアの島嶼部世界
第1章 古代の栄光
第2章 交易の時代と近世国家の成立
第3章 近世国家の展開
第4章 近世国家の終焉と植民地支配の進行
第5章 近代植民地の展開と日本の占領
第6章 脱植民地化の道
第7章 国民国家をめざして
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
4
大学図書館のリサイクル本として貰いました。雨季と乾季がはっきりとしている島嶼部の生態はその土地に住まう人々に様々な影響を与えたということを改めて感じました。2013/12/26
へんかんへん
3
俺の甲斐性を(何)2017/03/21
へんかんへん
3
歴史の難しさ年表面白い2016/05/18
天下つむじ大将軍
0
東南アジアはとくにその概念が包括する地域が広範で多様性に富み、また中世の文字資料が少ないことも手伝って、非常に読みづらかった。一度読むだけでは、東南アジアの成り立ちを理解するには至らないだろうけど、その助けにはなると思う。2013/07/07
Tomomi Hori
0
さすがに表表紙から背表紙までの原則は守れず(^_^;)