内容説明
特性抽出評価、分離・識別、特徴分析、エッセンスを絞ってわかりやすく解説。さまざまな手法がよくわかる。
目次
第1章 信号の表現と扱い
第2章 信号の周波数解析(1)基本編
第3章 信号の周波数解析(2)発展編
第4章 信号分離の解析手法(1)雑音除去と変動成分の分離
第5章 信号分離の解析手法(2)重畳信号の分離
第6章 信号の非線形解析
第7章 観測信号の識別と特徴把握
著者等紹介
馬杉正男[マスギマサオ]
1987年3月慶應義塾大学理工学部電気工学科卒業。1989年3月慶應義塾大学大学院修士課程修了。4月日本電信電話(株)入社。1994年3月工学博士。2010年4月立命館大学理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
3
基礎から始まり、多変量解析やニューラルネット・カオスまで扱っている本。とはいえページ数はそれほど多くないので、広く浅くといった印象。2013/06/13
Tk O
1
信号解析を用途別に整理した初学者向け入門書。まず1~3章では、信号の分類例や表現法、周波数解析を扱う。複数の定義や解析手順が丁寧に解説されている。4~6章では、信号分離や非線形解析を対象とする。これらのテーマを扱う専門書はやや難解なものが多いが、本書は橋渡し的な入門書となる。7章では、信号の特徴量識別を対象とし、NNなどの複数の手法が紹介されている。特に7章を広く浅いと感じる人もいると思われるが、初学者向けにエッセンスを絞り込むというスタンスであり、詳細な解説に踏み込むことを前提としていない。2024/05/25
Haruki
1
フーリエ変換における周波数解析の基本的な部分や、スペクトル解析、ウェーブレット変換、独立成分分析、カオス的な非線形信号の解析、クラスター分析、ニューラルネットワーク、多変量解析、などの応用面のさわり部分も概説されており、幅広い分野の解析手法がどんな感じで使われているか、イメージや雰囲気は知ることができる。信号処理やニューラルネットワークは少しかじっていたので、概説の深さがどの程度が分かった上で読んだが、各分野のポイント抽出という点で見ても、もう少し掘り下げが欲しい印象がある。2021/05/04
Willow
1
非線形解析についての学習を主目的に置いていたので、少しページ数は足りなかった印象。 しかし、前半の説明は非常に分かりやすく丁寧で、信号解析の全くの初心者でもすらすら理解できた。入門書としては最適だと思われる。2019/03/08