内容説明
厳密に解けるモデルがもつ驚くべき深さ、そして、可積分系、表現論、組み合わせ論、数理物理学が織りなす広大な世界の一端に触れる。
目次
第1部 ベーテ仮設法(代数的ベーテ仮設法;ベーテ仮設方程式の解と艤装配位;スカラー積)
第2部 結晶基底・箱玉系・艤装配位(A1(1)型の場合の初等的理論
An(1)型の場合の理論
An(1)型のある種の表現について成り立つさまざまな性質
Dn(1)型の場合の理論
一般の非例外型代数の場合の理論
結晶基底の理論より)
著者等紹介
坂本玲峰[サカモトレイホウ]
2001年東京大学理学部物理学科卒業、2003年同数学科卒業。2008年に東京大学・物理学専攻より博士(理学)を取得。2009年~2014年にかけ東京理科大学理学部第二部物理学科助教を務め、現在同講師(非常勤)。専門は数理物理学、無限次元代数、代数的組み合わせ論。艤装配位に関する基礎理論の構築、組み合わせR行列の導出、箱玉系の一般解の構成、ビラソロ代数の組み合わせ的表現論などで知られる
キリロフ,アナトール・N.[キリロフ,アナトールN.] [Kirillov,Anatol N.]
1971年レニングラード大学数学科卒業。ステクロフ数学研究所レニングラード部門より1989年に博士号(数学)を、1990年に教授資格を取得。1971年~2001年にかけステクロフ数学研究所レニングラード部門主任研究員を務め、現在京都大学数理解析研究所特任教授。専門は代数学、代数的組合せ論、可積分系。艤装配位、ダイログ恒等式、アフィン量子群のキリロフ・レシェティヒン加群、トロピカル組み合わせ論(トロピカルRSK対応)、フォーミン・キリロフ代数といった諸概念の導入などにより知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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