出版社内容情報
物理学,学習理論,情報学などに応用が広がる「ランダム行列」の数理と科学を,第一線の研究者5名が解説.
内容説明
立ち現れる普遍性。広がる応用。物理学、学習理論、情報学、…さまざまな分野で顔を出す「ランダム行列」。その数理を紐解き統計物理・確率論との関わりも論じる。ランダム行列に初めて出会う人から研究で使う人にまで、広く役立つ一冊。
目次
第1章 ランダム行列への入り口(ランダム行列とは;行列と確率の復習 ほか)
第2章 ランダム行列の普遍性(準備;固有値密度の普遍性 ほか)
第3章 ランダム行列への情報統計力学的アプローチ(レプリカ法による最大固有値問題の解析:主成分分析を例として;漸近固有値分布 ほか)
第4章 情報学からのランダム行列入門(歴史;いくつかの応用 ほか)
第5章 ランダム行列と学習理論(ウィシャート分布;統計モデルの特異性 ほか)
著者等紹介
渡辺澄夫[ワタナベスミオ]
1987年京都大学大学院理学研究科数理解析専攻単位取得退学。2001年東京工業大学教授。博士(工学)
永尾太郎[ナガオタロウ]
1994年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。大阪大学理学部助手。2004年名古屋大学大学院多元数理科学研究科助教授。2009年名古屋大学大学院多元数理科学研究科教授。博士(理学)
樺島祥介[カバシマヨシユキ]
1993年京都大学大学院理学研究科物理学第一専攻中途退学。奈良女子大学理学部助手。1996年東京工業大学大学院総合理工学研究科講師。2000年東京工業大学大学院総合理工学研究科助教授。2004年東京工業大学大学院総合理工学研究科教授。博士(理学)
田中利幸[タナカトシユキ]
1993年東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻博士課程修了。東京都立大学工学部電子・情報工学科助手。2002年東京都立大学大学院工学研究科電気工学専攻助教授。2005年首都大学東京システムデザイン学部システムデザイン学科助教授。京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻教授。博士(工学)
中島伸一[ナカジマシンイチ]
1995年神戸大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了。(株)ニコン精機事業部開発統括部。2006年東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士課程修了。(株)ニコンコアテクノロジーセンター光技術研究所主任研究員。2011年(株)ニコンコアテクノロジーセンター光技術研究所主幹研究員。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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