出版社内容情報
「よくわかる文章表現の技術」シリーズの続刊。文法面から文章表現をとらえたもので、本書の主眼は三つ。1文末表現の選択に変化をつけることによる、文章表現の緩急のつけ方を学ぶこと 2読者にやさしい文章になるような適切な表現選択を学ぶこと 3日本語の表記の多様性によって生まれる表現性を学ぶことまた、実際に大学の講義の中で学生が取り組んだ課題答案を統計処理し、その分析に基づき解説を加えている。
目次
日本語は最後まで読まなくてもわかる
なぜ受身を使うか
現在形と過去形の使い分け
否定表現の功罪
丁寧形と普通形の混用の可否
待遇表現の活用
指示語の適切な使用法
誤解を招きやすい表現
引用の多重性
カタカナ語は日本語をだめにするか
漢語は日本語をやさしくするか
ルビと複線的テクスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobu A
2
石黒先生の5冊シリーズ本の3冊目を読了。読み始めたのは5月。半年以上もかかってしまった(苦笑)。「表現・表記」「文章構成」に続き、今回は「文法」編。正書法が確立されていない日本語だが、現在形や過去形の使い分けやカタカナ語の氾濫や漢語使用の基準はなかなか興味深い。結局は、それぞれの使い方を知り、書く目的に応じて使い分けをしなければいけないということ。奥が深い。後2冊残っている。2015/11/15
しんたろ
0
文章表現の技術第三弾。ⅠとⅢで「文法」「語彙」「表記」をカバー。Ⅰに比べてよりマニアックというか、どちらが正解とも限らない分野が多かった印象。副詞の呼応/受け身/時制/否定表現/敬語/指示語/あいまいな表現/引用/表記(カタカナ・漢語)/ルビ 日本語を外国語として考える。2014/08/20