「少女小説」ワンダーランド―明治から平成まで

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  • サイズ A5判/ページ数 173p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784625684081
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

明治の女学生から平成の少女たちまで、乙女たちを夢中にさせ続けた〈少女小説〉の世界を一挙に紹介する〈少女小説〉ガイド。

内容説明

明治の女学生から平成の少女たちまで、乙女たちを夢中にさせ続けた「少女小説」の世界を一挙に紹介。

目次

1 「少女小説」の歴史をふりかえる(「少女小説」の黎明―明治期;少女による少女のための「少女小説」の出現―大正期;「少女小説」の成熟―昭和前期 ほか)
2 「少女小説」をめぐる文化(「少女小説」の系譜;少女文化の諸相)
3 名セリフで読む「少女小説」名作ガイド(『花物語』;『紫苑の園』;『赤毛のアン』 ほか)
4 少女文化のキーワード

著者等紹介

菅聡子[カンサトコ]
1962年福岡生まれ。お茶の水女子大学大学院修了。博士(人文科学)。現在、お茶の水女子大学教授。専門は、樋口一葉をはじめとする日本近現代女性文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるき

22
 過去から現代に繋がる少女小説の変遷。時代の要請と作者の渇望と読者の夢が相まって生まれた名作がずらり。今も昔も、物語に勇気づけられたり夢を見た少女は沢山いたはず。読書の力は凄いということを改めて考える。2020/10/16

はるき

13
 こうして振り返ると進化著しいな。魚類から両生類、いや鳥類(この順番で良いですよね?)へ進化したくらいの化けっぷり。文化史・近現代史として読んでも面白い。2021/12/02

シルク

10
夕日に向かって、「サ~イコーー!!」 って感じだ、この本。やや薄め(173ページ)の、論文集なのだが、もう、粒選り、選りすぐりの、一編一編が濃いこと濃いこと。「サーイコーー!!」 ...再び吠えたくなる(笑) この本を読むとしみじみ思うのは、少女小説(それは、日本独自の読み物)が一貫して大事にしてきたのは、「女の子同士の絆」なのだなということだ。異性愛を描き、女の子に読ませるなど「はしたなすぎて」絶対のタブーだった戦前においては、少女同士の絆は、ほぼ恋愛に近いものとして描かれた。異性愛の描写が解禁された→2019/09/19

10
図書館本。少女小説の歴史や少女文化についてなど。海外少女小説のと言えば・・と取り上げられている「赤毛のアン」「若草物語」の書かれた年代を知って、名作の色褪せなさぶりに驚く。少女が憧れるという世界が、分かるの半分と分からないのが半分。流行や価値観は変わっていくけど、「女の子」の本質みたいなものはいつの時代もあまり変わらないものらしい。2018/05/05

Piichan

8
少女小説の歴史や文化がコンパクトに書かれています。第2次世界大戦前の少女小説文化を支えていた高等女学校の生徒は恵まれた階層であり、ほとんどの少女は悲惨な境遇にあったということが言及されていたのはよかったです。2017/04/22

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