出版社内容情報
後鳥羽院が主催し、自らも試みた応制百首。新古今時代の指標となった百首和歌全2300首に初めて注解を加える
凡例
本文
解説
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作者一覧
地名一覧
初句索引
久保田 淳[クボタ ジュン]
1933年東京生。専門は和歌文学・中世文学。文学博士。東京大学名誉教授。著書に『花のもの言う』(新潮社)、『野あるき花ものがたり』(小学館)、『歌の花、花の歌』『ことばの森?歌ことばおぼえ書』(明治書院)、『隅田川の文学』(岩波書店)、『新古今和歌集全注釈』全六巻(角川学芸出版)など。07年瑞宝重光賞。13年文化功労者。
中村 文[ナカムラ アヤ]
渡邉 裕美子[ワタナベ ユミコ]
家永 香織[イエナガ カオリ]
木下 華子[キノシタ ハナコ]
高柳 祐子[タカヤナギ ユウコ]
内容説明
新古今歌風が一斉に開花した百首歌群。正治二年(1200)、院政の主後鳥羽院が廷臣や女房に詠進させ、自らも試みた応制百首。「山深み春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水」(式子内親王)、「駒とめて袖うち払ふ陰もなし佐野のわたりの雪の夕暮」(藤原定家)などの秀吟が続出し、清新な和歌に目を開かれた院は『新古今和歌集』撰進を定家らに命ずるに至る。新古今時代の指標となった百首和歌全2300首に初めて注解を加える。
目次
本文(正治二年院初度百首;補注)
解説