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出版社内容情報
村の心意伝承を担う基本形式としての民話とことわざ。この巻には宮本常一の報告をもとに、各界の研究者・作家が討論を交わしたきわめて貴重な宮本民話論がある。解説=大島建彦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
26
タイトルは「民話とことわざ」。宮本の文章と座談会がセットになった企画やインタビューなどが収められた賑やかな一冊。◇全編共通してるのが、民話にせよことわざにせよ、語られた場所の風土(自然や社会の構造が違えばエピソードの意味は変わる)、語られるシチュエーション(囲炉裏端なのか漁のあとの浜か…など)、そして「誰に語るのか」(仲間としての宮本へ語ってた名調子が、テープ出したとたん研究者向けの単調で無残なものに!)、それらが合わさってナンボということ。完全な採録など原理的にないからこそ、一期一会の語りに価値がある。2018/10/15