出版社内容情報
戦後から現在に至るまで、歴史研究では「ナショナル・ヒストリー」の限界が叫ばれ、「ヨーロッパ中心史観」からの脱却が指向されてきた。しかしヨーロッパ中心史観自体が、どのような内容と論理をもって形成されてきたのかは、必ずしも明らかではない。本書は、ヨーロッパ、北アメリカにおいて、世界史がいかにして形成され、幕末から明治維新以後の日本にいかなる影響を及ぼしたか、膨大な先行研究を咀嚼のうえ明らかにする。
内容説明
戦後から現在に至るまで、歴史研究では「ナショナル・ヒストリー」の限界が叫ばれ、「ヨーロッパ中心史観」からの脱却が指向されてきた。しかしヨーロッパ中心史観自体が、どのような内容と論理をもって形成されてきたのかは、必ずしも明らかではない。本書は、ヨーロッパ、北アメリカにおいて、世界史がいかにして形成され、幕末から明治維新以後の日本にいかなる影響を及ぼしたか、膨大な先行研究を咀嚼のうえ明らかにする。
目次
第1章 キリスト教的「普遍史」の世界
第2章 「科学的」世界史の模索
第3章 啓蒙主義の世界史
第4章 多元的世界史の試み
第5章 「普遍史」からの脱却へ
第6章 実証主義の歴史学とヨーロッパ中心の世界史
第7章 ナショナル・ヒストリーと世界史
著者等紹介
南塚信吾[ミナミズカシンゴ]
1942年生まれ。現在、一般社団法人やまなみ・世界史研究所所長、千葉大学・法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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