出版社内容情報
DV被害者は、どのように被害から離脱・回復し「新たな生活」を構築していくのか。そして、被害者からみて有効な支援とはどのようなものか。本書は、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いてDV被害者(26人)の語りを実証的に分析することにより、当事者の視点からDVの実態を明らかにした上で、実態に即した具体的かつ実践的な支援のあり方を考察したものである。被害の甚大さ・経験する困難だけではなく、被害者の回復プロセスにも着目した一冊。
内容説明
DV被害者は、どのように被害から離脱・回復し「新たな生活」を構築していくのか。そして、被害者からみて有効な支援とはどのようなものか。本書は、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いてDV被害者(26人)の語りを実証的に分析することにより、当事者の視点からDVの実態を明らかにした上で、実態に即した具体的かつ実践的な支援のあり方を考察したものである。被害の甚大さ・経験する困難だけではなく、被害者の回復プロセスにも着目した一冊。
目次
DV被害者はどのように捉えられてきたのか―先行研究の検討から
DV被害者支援の現状
当事者の経験プロセスを知る―M‐GTAを用いて
DV関係に陥るプロセス―なぜ離別できなくなるのか
離別の決意に至るプロセス―どのような要因が「後押し」になったのか
離脱の行動プロセス―いかにして関係から「離脱」したのか
生活の再生プロセス―いかにして新しい生活を築いていくのか
「私」の新生プロセス―いかにして自らの人生を新たに生きていくのか
被害者の経験プロセスを俯瞰する
臨機応変な支援のための「ステージモデル」―複雑な構造を乗りこえるための枠組み
自治体への専門職配置とアドボケイトシステム―今後の支援システムへの展望
著者等紹介
増井香名子[マスイカナコ]
2017年大阪府立大学大学院人間社会学研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了。博士(社会福祉学)。社会福祉士・精神保健福祉士。現在、新見公立大学健康科学部地域福祉学科講師・大阪府立大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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