ミネルヴァ日本評伝選<br> 藤原伊周・隆家―禍福は糾へる纏のごとし

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ミネルヴァ日本評伝選
藤原伊周・隆家―禍福は糾へる纏のごとし

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623078486
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0321

出版社内容情報

「中関白家」はなぜ没落したか……道長に敗れし兄弟、その悲運。藤原伊周(974~1010)、隆家(979~1044) 平安期の公卿。

父道隆に引き立てられるも、その死後に叔父道長と対立し、花山上皇と闘乱した等の罪で大宰権帥に左遷された伊周。兄に連座して左遷されるも後に復帰し、大宰権帥として「刀伊の入寇」を撃退した隆家。栄華を誇る道長の陰で生きた中関白家の栄光と没落、そしてその後を描く。

はじめに



第一章 道隆政権誕生まで

 1 兼家雌伏の時代

 2 摂政兼家の誕生と道隆の昇進



第二章 中関白家の栄華

 1 摂政道隆

 2 「中関白道隆」と『枕草子』の世界



第三章 「内覧」伊周

 1 中関白家最後の栄華

 2 伊周の内覧宣旨と道隆の死



第四章 道長政権の成立と長徳の変

 1 道長政権の成立

 2 長徳の変

 3 伊周・隆家の召還



第五章 道長政権下での復権

 1 敦康親王の誕生と定子の死

 2 道長政権下での復権

 3 道長家栄華の「初花」



第六章 呪詛事件と伊周の死

 1 道長・彰子・敦成呪詛事件

 2 伊周の死



第七章 道長の栄華と「刀伊の入寇」

 1 「この世をば」と敦康親王の死

 2 「刀伊の入寇」と隆家

 3 隆家の死



おわりに――中関白家の末裔



参考文献

あとがき

藤原伊周・隆家略年譜

地名等索引

人名索引

倉本 一宏[クラモト カズヒロ]
2016年12月現在国際日本文化研究センター教授

内容説明

藤原伊周(九七四~一〇一〇)・隆家(九七九~一〇四四)平安期の公卿。父道隆に引き立てられるも、その死後に叔父道長と対立し、花山上皇と闘乱した等の罪で大宰権帥に左遷された伊周。兄に連座して左遷されるも後に復帰し、大宰権帥として「刀伊の入寇」を撃退した隆家。栄華を誇る道長の陰で生きた中関白家の栄光と没落、そしてその後を描く。

目次

第1章 道隆政権誕生まで
第2章 中関白家の栄華
第3章 「内覧」伊周
第4章 道長政権の成立と長徳の変
第5章 道長政権下での復権
第6章 呪詛事件と伊周の死
第7章 道長の栄華と「刀伊の入寇」

著者等紹介

倉本一宏[クラモトカズヒロ]
1958年三重県津市生まれ。1983年東京大学文学部国史学専修課程卒業。1989年東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。1997年博士(文学、東京大学)。現在、国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はるわか

25
中関白家の栄光と没落。10世紀末一条朝、中関白家:関白道隆、嫡男伊周、隆家、中宮定子、東宮妃原子:強固なミウチ的結合で結ばれ最高度に磐石の政権であるはずだった。彼らの栄華があと数年続けば道長の出番などは考えられなかった。しかし道隆の死により中関白家は政権交代のレールを敷き終わらないままその中心を失う。疫病(疱瘡)の日本史上未曾有の流行。道隆の死。道長政権の成立と長徳の変(伊周、隆家の左降)。伊周の死。隆家、太宰権帥に、刀伊の入寇の撃退。有力な受領を歴任し財で院に奉仕した子孫、羽林家格。水無瀬家。2017/04/15

ようはん

21
藤原道長のライバルである藤原伊周、隆家兄弟について。伊周が道長との権力闘争に敗れたのは父の道隆や妹の定子の早逝という不幸はあったが若くしてスピード出世した反面、その若さとプライド故か短慮な行動が多く他の公卿の顰蹙を買うという失点がかなり大きいと感じた。一方の隆家も軽率な行動で損をしているが、こちらは割と人に好かれやすい面もあり伊周とは対照的にそう不遇とも言えない後半生を送ったともいえる。2023/12/15

bapaksejahtera

19
一条天皇と中宮定子の時代を中心とする宮廷史。この前半藤原道隆摂政の折、その息伊周や隆家の個性の様々と彼らを取巻く政治の動静が、後に道長頼通親子に権力を齎す様を述べる。平安貴族政治とは迷信とそれに起因する儀式をどう執行うか、婚姻を立身に利用する方策である。私的利益は直接「公」に繋がる。経済・治安は貴族の念頭にはない。折しも大陸では宋が北方諸民族の脅威に晒され、朝鮮は高麗の建国に至る。本書後半に述べられる如く我が国では刀伊の入寇がある。現在のお花畑平和論に繋がる我が民族性を感じ、読んでいて実に腹立たしかった。2023/06/12

MUNEKAZ

13
藤原道長との政争に敗れた伊周とその弟・隆家の評伝。『枕草子』で絶賛されるほどの貴公子でありながら、我を張ることが多く、周囲の公卿とも軋轢が絶えずに失脚していく兄に対して、粗暴な面もあるが人付き合いが上手く、子孫にも地位を残せた弟の姿は実に対照的。とくに隆家は大宰権帥として「刀伊の入寇」時には鎮西武士を組織して最前線で鎮圧にあたるなど、王朝貴族とは思えぬ武張った人物で興味深かった。摂関政治全盛期を敗者の視点から見れる一冊で面白い。2017/11/22

maekoo

10
御堂関白記・権記・小右記等の翻訳も手掛けている一条帝時代に造詣の深い倉本一宏教授の歴史ドラマを観る様な素晴らしい伊周・隆家の評伝! 上記資料等を基に一条帝時代の中関白家の二人の対照的な性格と定子・道長・彰子・敦康親王・実資らとの政治的絡みや権力闘争が良く解ります! この時代の有識故実・朝議・階位・儀式や褒賞等の意味や駆け引き、大宰府に就く事の経済的政治的意味等を知って読むと大変面白く読めます! 清少納言の姿勢が中関白家によって育成された事や、疫病が大流行しても宮中は庶民に無関心で有った事、呪詛にビビり→②2023/07/11

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