出版社内容情報
*本書を推薦します
森岡正芳氏(神戸大学名誉教授)
小さな声、つぶやきを聴き届ける
各章に登場する一人一人が際立って、語りはじめます。動き動かされつつ言葉をていねいに相手に伝える。これが対人援助の原型です。
発達障害者の支援の現場では,当事者自身の思いや生きにくさが理解されず,支援者の側の論理や枠組みが(自覚の無いままに)優先されていることが多い。本書は,当事者自身の生きている世界を理解するために必要なことについて考察する。また,詳細なインタビューの中で聴き取った多くの当事者の語りを紹介し,彼らとともに生きる私たちのあり方を問い直すための一助とする。
内容説明
発達障害者の支援の現場では、当事者自身の思いや生きにくさが理解されず、支援者の側の論理や枠組みが(自覚の無いままに)優先されていることが多い。本書は、当事者自身の生きている世界を理解するために必要なことについて考察する。また、詳細なインタビューの中で聴き取った多くの当事者の語りを紹介し、彼らとともに生きる私たちのあり方を問い直すための一助とする。
目次
第1部 ナラティヴヲ聴くことの意味―「あなた」と「私たち」それぞれに新たな知見や認識を生じさせるプロセス(当事者である「あなた」をとらえる視点―多様な意味を見落とさないために;語られなかった「私たち」のあり方;「あなた」の内側から立ち上がる「理論(説明モデル)」を聴く)
第2部 実践の中のナラティヴ―現場から立ち上がってくる小さな「理論」(障がいという言葉に対する「違和感」―一つの価値観・秩序が優先される世の中で;就労に向けての支援に生じた行き違い―「あなたのため」は誰のため?;「傷つく言葉」「救われる言葉」は関係性の中で現れる;発達障害がある人の「ネガティヴ・フィルター」―ネガティヴな眼差しや扱いを取り込む;「あなた」から私たちに伝えたい思い;発修障害支援におけるオルタナティヴな物語―当事者が当事者を支援するときにみえてきたもの)
著者等紹介
山本智子[ヤマモトトモコ]
奈良女子大学大学院博士後期課程修了。博士(社会科学)(奈良女子大学)。臨床発達心理士。現在、近畿大学教職教育部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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