グローバル・サウスはいま<br> 新自由主義下のアジア

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グローバル・サウスはいま
新自由主義下のアジア

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  • サイズ A5判/ページ数 326p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623076260
  • NDC分類 302.2
  • Cコード C3331

出版社内容情報

安保法制、民主化、移民、経済格差、ASEAN共同体…戦争の20世紀を超えて、アジアはどこへ向かうのか。戦後、脱植民地化の時代を迎えたアジアは、各国が経済発展を模索するなかでグローバル資本主義と接合し、世界の成長地域として21世紀を迎えた。とくに中国は、改革開放に転じて30年で世界第2の経済大国となり、アジア太平洋地域で覇権を行使する意思を明確にしている。本書では、第2次世界大戦や冷戦の歴史をふまえて、アジアの現状を正確に知り、アジアの人々とどう向き合うかを展望する。



はしがき

序 章 グローバル化時代のアジア(藤田和子・文 京洙)
    ??脱植民地化と冷戦を超えて
 1 第2次世界大戦後70年
 2 変容する米国主導の国際秩序
 3 戦後70年の日本とアジア
 4 本書の構成と各章の内容

 第?部 アジアの変容
第1章 東南アジアと中国(藤田和子)
    ??統合する小国と復権する大国
 1 ASEAN共同体の創設と地域
 2 冊封体制と植民地体制
 3 脱植民地化と冷戦
 4 交易の海はいま??21世紀の課題

第2章 朝鮮半島の安全保障(金 光旭)
 1 一国の安全保障
 2 冷戦後の安保地形の変化
 3 中韓間の政経連携
 4 米中安保ディレンマの狭間
 5 深まる孤立の国
 6 日中韓の安保協力

第3章 東アジアにおける日本の新たな役割(文 京洙)
 1 安保法制??日米同盟の新局面
 2 戦後民主主義の危機と東アジア
 3 米国のアジア政策と日本

第4章 南アジアの宗教と人間の安全保障(ジョルジオ・シャーニー)
 1 植民地統治下における「宗教」の構築
 2 分割の亡霊??ポストコロニアル南アジアにおける共同体間暴力
 3 南アジアにおける「対テロ戦争」と人間のインセキュリティ
 4 南アジアの文脈でのポスト世俗主義

第5章 アジアン・ムスリム・ネットワーク(鈴木規夫)
 1 ムスリムのネットワーク性
 2 ハッジのアクチュアリティ
 3 「13世紀世界システム」とアジアン・ムスリム・ネットワークの形成
 4 ダーイシュをめぐり輻輳するネットワーク
 5 ネットワーク拡張の近未来

第6章 アジアの人身売買問題(山根健至)
    ??越境する暴力とガヴァナンス
 1 現代アジアの人身売買問題
 2 人身売買対策の現状??規範の伝播と制度の形成
 3 人身売買問題のガヴァナンスと市民社会組織
 4 人身売買対策の課題??越境型暴力との苦闘

 第?部 アジア諸国の課題
第7章 韓 国(鄭 章淵)
    ??「財閥共和国」の行方
 1 「財閥共和国」の成立とその実像
 2 民主化とグローバル化に揺れる韓国経済
 3 財閥改革論議の混迷と経済民主化
 4 財閥改革の推進と経済民主化のために

コラム1 韓国ソンミサン・マウルの試み(大津健登)

第8章 中 国(小木裕文)
    ??改革開放以降の中国新移民と僑郷の変容
 1 国際移民環境下での中国新移民
 2 中国新移民と僑郷の変容の事例
 3 中国新移民の多様化と中国社会

コラム2 中国のユーラシア構想(パレパ・ラウラ-アンカ)

第9章 フィリピン(福島浩治)
    ??移民経済のエンクロージャー
 1 開発と経済成長の現段階
 2 フィリピン経済からみた海外就労政策の40年
 3 移民経済のエンクロージャー
 4 「略奪システム」から「抵抗の回路」へ

コラム3 ピナトゥボ火山噴火と故郷を追われたアエタの人々(仲田和正)

第10章 ベトナム(栗原浩英)
    ??ドイモイの下で存在感を増す「平民」達
 1 ドイモイの30年
 2 一党体制と「民意」
 3 「平民」による自己主張の開始
 4 ベトナムはどこへ向かうのか

コラム4 ベトナムで親を介護(小松みゆき)

第11章 カンボジア(石澤良昭)
    ??文化復興を先導するアンコール遺跡保存官の養成
 1 カンボジア大虐殺から国家再建に向けて
 2 日本主導によるアジア外交の成果
 3 アンコール・ワット修復を通じて平和構築へ
 4 文化復興を先導するアンコール・ワット人材養成活動
 5 遺跡の修復と人材養成
 6 文化遺産の啓蒙教育および環境保全教育
 7 グローバル・アジアと文化的独自性の再発見

第12章 マレーシア(井出文紀)
    ??多民族国家の成長の行方
 1 マハティールの引退と議会演説
 2 独立以来のマレーシアの政策展開
 3 ポスト・マハティールの環境変化
 4 連立体制と首相への信任低下、批判の声

コラム5 インドネシア・アチェ州の津波災害と復興(阪本将英)

第13章 タ イ(水上祐二)
    ??混迷する民主化
 1 2つに分断された国民と「民主主義」
 2 タクシン政権下で生み出された分断
 3 挫折した脱タクシン体制
 4 赤と黄のデモ合戦
 5 2014年クーデター後のタイ民主化の行方

コラム6 バングラデシュにおける水災害と人々の適応(大倉三和)

第14章 インド(加藤恒彦)
    ??新自由主義が開けた「パンドラの箱」
 1 独立後の輸入代替産業育成政策から経済自由化へ
 2 新自由主義経済政策の光と闇
 3 インドにおける左翼政党の独立後の状況
 4 「左翼戦線」政府の農村政策と都市政策
 5 州政府の鉱物資源開発政策と住民・毛沢東派の抵抗

関係年表
人名索引
事項索引

藤田 和子[フジタ カズコ]
編集

文 京洙[ムン ギョンス]
編集

内容説明

戦後、脱植民地化の時代を迎えたアジアは、各国が経済発展を模索するなかでグローバル資本主義と接合し、世界の成長地域として21世紀を迎えた。とくに中国は、改革開放に転じて30年で世界第2の経済大国となり、アジア太平洋地域で覇権を行使する意思を明確にしている。本書では、第2次世界大戦や冷戦の歴史をふまえて、アジアの現状を正確に知り、アジアの人々とどう向き合うかを展望する。

目次

グローバル化時代のアジア―脱植民地化と冷戦を超えて
第1部 アジアの変容(東南アジアと中国―統合する小国と復権する大国;朝鮮半島の安全保障;東アジアにおける日本の新たな役割;南アジアの宗教と人間の安全保障;アジアン・ムスリム・ネットワーク;アジアの人身売買問題―越境する暴力とガヴァナンス)
第2部 アジア諸国の課題(韓国―「財閥共和国」の行方;中国―改革開放以降の中国新移民と僑郷の変容;フィリピン―移民経済のエンクロージャー;ベトナム―ドイモイの下で存在感を増す「平民」達;カンボジア―文化復興を先導するアンコール遺跡保存官の養成;マレーシア―多民族国家の成長の行方;タイ―混迷する民主化;インド―新自由主義が開けた「パンドラの箱」)

著者等紹介

藤田和子[フジタカズコ]
1940年生まれ。1963年東京大学教養学部卒業、1966年東京大学大学院社会学研究科修士課程修了、国際学修士。現在、宇都宮大学名誉教授

文京洙[ムンギョンス]
1950年生まれ。中央大学法学部卒業、法政大学社会科学研究科修士課程修了、博士(地域政策学)。現在、立命館大学国際関係学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。