内容説明
本書は、親鸞における「信心 shinjin」とキェルケゴールにおける「信仰 faith」とを、宗教を文化的言語的枠組みとして捉える宗教理論の立場から比較する。また、その類似性と相違性を明らかにすることを目的とし、比較思想の立場から考察を進める。同時に、両概念の意義と独自性を解明することを試み、そのことを通し、諸宗教間の対話と相互理解の可能性も追求する。
目次
「信心」と「信仰」は共通の本質を有するか
第1部 親鸞における信心(親鸞の生涯と思想;信心という概念;悪の自覚と信心;信心と歴史;如来回向としての信心;信心と倫理的実践)
第2部 キェルケゴールにおける信仰(キェルケゴールの生涯と思想;信仰という概念;罪の意識と信仰;信仰と歴史;信仰の二つの側面―神の恩寵と人間の決断;信仰と倫理的実践)
宗教間の相互理解と対話の可能性
著者等紹介
ドミンゴス,スザ[ドミンゴス,スザ] [Domingos,Sousa]
1963年ポルトガル生まれ。1996年南山大学大学院文学研究科神学専攻博士前期課程修了。2004年大谷大学大学院文学研究科真宗学専攻博士後期課程修了。現在、南山大学人文学部准教授。専攻、キリスト教神学、真宗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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