内容説明
島崎藤村(一八七二~一九四三)、明治~昭和期の詩人・小説家。『若菜集』で浪漫主義詩人として世に出た後に小説家に転じ、『破戒』や『夜明け前』を発表、近代文学史上揺るぎない地位を築いた藤村。己の人生を全て作品化したと言われるその生涯を、丹念な作品分析と共に描き出す。
目次
第1章 詩人誕生まで―生い立ち‐上京‐明治学院
第2章 『若菜集』の青春
第3章 小諸義塾赴任と結婚
第4章 『緑葉集』と『破戒』
第5章 「自伝的」長編への転換
第6章 「旧い家」と「新しい家」
第7章 パリへの旅立ち
第8章 『桜の実の熟する時』から『新生』へ
第9章 蟄居から起ち上がるまで
第10章 「巡礼」の旅―晩年
著者等紹介
十川信介[トガワシンスケ]
1936年北海道生まれ。1960年京都大学文学部国文科卒業。1966年京都大学大学院博士課程修了。京都府立大学助教授、学習院大学教授を経て、学習院大学名誉教授、日本近代文学館副理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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