内容説明
見方を変えれば、子どもはもっとおもしろい!自らも子育て真っ只中の4人の研究者が、発達心理学をベースに子どもの豊かな世界を描き出す。保育・子育てに+αの1冊。
目次
序章 保育・子育ての今―私たちの「発達」を見る視点
第1章 「ぼくだれかしらないでもぼくいる」―0歳児の世界をさぐる
第2章 きみに生まれてきてよかったね―1歳児の世界をさぐる
第3章 ボクはボクであるでもけっこうテキトウ―2歳児の世界をさぐる
第4章 そばにいたきみからひとりで歩むきみへ―3歳児の世界をさぐる
終章 これからの保育・子育て
著者等紹介
松本博雄[マツモトヒロオ]
1973年生まれ。現在、香川大学教育学部准教授
常田美穂[ツネダミホ]
1972年生まれ。現在、NPO法人わははネット内香川子ども子育て研究所所長
川田学[カワタマナブ]
1973年生まれ。現在、北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター准教授
赤木和重[アカギカズシゲ]
1975年生まれ。現在、神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
17
自らも乳幼児期の子どもを育てる著者たちが、0歳~3歳までの子どもの発達について研究した本です。とても内容の濃い、魅力的な本でした。子どもが起こす行動・言動が、大人の目線で見るだけではなく子ども目線で見たときにどのような意味を持つのか、そして専門職である保育者はどのような働きかけを行うことが重要なのかを学ぶことができます。子どもの発達する世界はとても豊かであり、大人が自らの行動規範で子どもに接するだけではその豊かさを摘みかねない問題があるのだと思いました。発達は原因・結果の枠組みではないのだとも思いました。2016/04/09