昭和・アジア主義の実像―帝国日本と台湾・「南洋」・「南支那」

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  • サイズ A5判/ページ数 408,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623049424
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C3021

出版社内容情報

第一線の研究者が、外交史・政治史・教育史・考古学・経済史・植民地史などの学問の壁を越え、アジア主義の実像に迫る。

内容説明

「満洲国」建国後、帝国日本は、植民地台湾を基盤に、対岸である華南、東南アジアに向けて、南進を本格化させた。その際、大きな役割を期待されたアジア主義と華僑ネットワークとは、いかなる構想を託され、その実態と結果はどのようなものだったのか。本書は、日本・中国・台湾・香港・英国における研究者が、様々な専門分野から、その知られざる実像に迫ろうとする試みである。

目次

第1部 「南支那」と西南派政権論(広東政府論―初期外交からの検討;歴史学者と「南支那」;矛盾の連合体―胡漢民・西南政権と広東実力派(一九三二~一九三六年)
福建事変前後の西南と中央―対立から交渉へ
「門戸開放」か「勢力圏」か―戦間期のイギリス、日本と中国問題)
第2部 汪精衛政権と「南洋」(南洋協会と南進政策―南洋経済懇談会に観る利害関係;汪精衞と大アジア主義;汪精衛政権と重慶国民党によるタイ華僑組織争奪戦)
第3部 植民地台湾とアジア主義(台湾総督府の外事政策―領事関係を中心とした歴史的検討;在台軍部と「反英運動」―ジュノー号事件を中心に;台湾知識人の苦悩―東亜共栄協会から大亜細亜協会台中支部へ;植民と再植民―日本統治時代台湾と海南島の関係について;日本の海運力と「僑郷」の紐帯―一九三〇年代の台湾 満州間貿易を中心に)

著者等紹介

松浦正孝[マツウラマサタカ]
1962年神奈川県生まれ。1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。1994年博士(法学)学位取得。東京大学法学部附属近代日本法政史料センター助手・助教授、北海道大学大学院法学研究科教授などを経て、北海道大学大学院公共政策学連携研究部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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