出版社内容情報
【内容】
地球環境問題の真の解決めざして
今日における最大の課題である地球環境問題を、環境倫理学の視点から考察。先行研究の成果を客観的に紹介しつつ、そこから一歩踏み込み、自然観・人間観・宗教観・価値観等につき、東西の比較思想論にまで叙述を深める。
【目次】
1 地球環境と新倫理学
2 土地倫理の諸問題
3 動物の権利と解放
4 世代間倫理と公正の問題
5 環境と共生
6 エコロジーと経済
7 日本的自然観の可能性
8 西田哲学と環境倫理の問題
あとがき/初出一覧/人名・事項索引
内容説明
地球環境問題を、環境倫理学の視点から考察。先行研究を客観的に紹介しつつ、更に一歩踏み込み、自然観・人間観・宗教観・価値観等につき、東西の比較思想論にまで叙述を深める。
目次
第1章 地球環境と新倫理学
第2章 土地倫理の諸問題
第3章 動物の権利と解放
第4章 世代間倫理と公正の問題
第5章 環境と共生
第6章 エコロジーと経済
第7章 日本的自然観の可能性
第8章 西田哲学と環境倫理の問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田蛙澄
1
基本的にレオポルドやネスの話が中心で、日本の自然観との対比もそこまで目新しさはなかったけど、この時期にしてはそこそこ動物倫理にもページを割いている点と西田幾多郎を環境倫理に絡めてる点はなかなか斬新だった。 ただ、西田はどうも言葉の内実がどの用語もあまり明晰ではなく、神秘主義的というか、ある種体験的な理解がないと理解できない概念が多くて、その指し示すもの自体は実践的なのだけど、文言自体は実践への指針にするには曖昧すぎるように思う。2022/10/18
マウンテンゴリラ
1
環境問題が、地域における環境汚染や生命の危機をもたらした、いわゆる公害問題から、グローバルな地球環境問題としてクローズアップされるようになってから、私の記憶だけでも30年は経過しようとしている。しかしこの間、人類的な取り組みとしての対策は、なんら進展していないようにさえ感じられる。それどころか、地下資源の埋蔵量や地球温暖化説への楽観論さえ現れはじめ、一般的な気分としてはむしろ危機感が後退しつつあるとも感じられる。本書は10年以上も前に書かれたものであるが、あらためて環境問題の本質がどこにあり、→(2)2015/03/16