鉄腕アトムと晋平君―ロボット研究の進化と自閉症児の発達

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鉄腕アトムと晋平君―ロボット研究の進化と自閉症児の発達

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  • サイズ A5判/ページ数 207p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623029778
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C3011

出版社内容情報

【内容】
行動をプログラム化すること、そのプログラムにもとづいて低次から高次へといたるという訓練。自閉症児にそのような訓練は有効だったのでしょうか。「人間らしい」ロボットとは何か、自閉症児が「人間らしく」育つとはどういうことかを求めていくとその交点に「人間」とは何かという問いが浮かび上がる。人間が生きていくことを支えるこれからの障害児教育を考える確かな一歩。

【目次】
プロローグ
第1部 鉄腕アトムと障害児教育
1 日常生活はあいまいで複雑であるという前提
2 単純なものから複雑なものへ、
  スモールステップで発達していく?
3 ロボット開発のキーワードは記号計算主義
4 ロボット開発の行き詰まり 
  ――何が間違っていたのだろう?
5 障害児教育の行き詰まり
  ――専門的な「訓練」は最高?
6 人間らしさ「追求」のための新たな方向性
7 「弱さ」と「つまずき」の再発見
第2部 自閉症の晋平君と鉄腕アトムの共通点
1 幼児期
2 小学校
3 ことばの獲得
4 訓 練
5 最近の晋平
エピローグ

内容説明

行動をプログラム化すること、そのプログラムにもとづいて単純から複雑へといたる訓練・自閉症児にそのような訓練は有効だったのでしょうか。自閉症児が「人間らしく」育つとはどういうことか「人間らしい」ロボットとは何か、を求めていくとその交点に「人間」とは何かという問いが浮かび上がる。人間が生きていくことを支えるこれからの障害児教育を考える確かな一歩―。

目次

第1部 鉄腕アトムと障害児教育(日常生活はあいまいで複雑であるという前提;単純なものから複雑なものへ、スモール・ステップで発達していく?;ロボット開発のキーワードは記号計算主義;ロボット開発の行き詰まり―何が間違っていたのだろう? ほか)
第2部 自閉症の晋平君と鉄腕アトムの共通点(幼児期;小学校;ことばの獲得;訓練;最近の晋平)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shin_ash

5
後輩の指導に悩む中で、どうもフレーム問題っぽいところに行き着いた。人間に対してもフレーム問題はあるハズと思って関連する本を探すと本書に行き着いた。本書のテーマから人間に対するフレーム問題を論じている訳ではないとは思ったがヒントにならないかと読んでみた。自分なりに解釈するなら“習うより慣れろ”で実践を積むことが最も適切な対応に思えてきた。本当はそうしたいが、本人の家庭の事情で現場に放り込めない。慣れる機会がない中で、どうやって慣れさせるか?が課題となるが、なんとなく無理ゲーな気がしてきた。諦めてはイカンが。2020/12/01

Takahiro Nakanishi

0
行動を一つ一つプログラムしていくやり方では一つのエラーがあるだけで立ち行かなくなってしまう…じゃあどうすれば…ロボット工学の理論から療育を考えるというユニークな切り口で書かれています。 訓練や療育は有用なものですが、偏重すると弊害がでると肝に命じていないといけない。そう感じさせてくれる大切な一冊です。

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