人体の冒険者たち―解剖図に描ききれないからだの話

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人体の冒険者たち―解剖図に描ききれないからだの話

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622087175
  • NDC分類 491
  • Cコード C0040

出版社内容情報

英国で5紙誌のブック・オブ・ザ・イヤー受賞! 小説のような文体に人体の逸話を交えた、読む人体図鑑とも呼べるノンフィクション。〈クリニックを開業するのは、患者さんたちのからだといっしょに人生の風景を眺める、冒険旅行になぞらえられるかもしれない。よく知っている地形に見えても、往々にして分け入った小道が開けて、日々、新たなパノラマをのぞくことになるのだ〉

ルネサンス期、魂がどこよりも近くにあると考えられていたのが、唇だった。形を変えただけで息が温かくなったり冷たくなったりするのが、生命力の証拠だと思われていたのだ。また17世紀の天文学者たちは、星の見え方をもっとよく知るために、目の構造に注目した。私たちのからだは、いつでも世界を知るための冒険の入り口だったのだ。
スコットランドの家庭医ギャヴィン・フランシスは、ときに救急医や従軍医として、さまざまな患者に出会ってきた。顔半分だけが麻痺した女性、手のひらを釘で打ち抜いた大工さん、直腸にケチャップの瓶が入った男性……。本書はそんな患者たちとフランシス、そして人体の解明に挑んだ偉人たちの冒険の物語だ。
小説のようなケースヒストリーに古今東西の人体をめぐる逸話を交えた、読む人体図鑑とも呼べる医療エッセイ。さあ、人体をめぐる旅に出よう。

守秘義務に関する覚え
プロローグ


1 魂に神経外科手術を
2 けいれんと聖性と精神医学
頭部
3 目  視覚のルネサンス
4 顔  美しき麻痺
5 内耳  魔法とめまい
胸部
6 肺  生命の息
7 心臓  カモメのざわめきと潮の満ち引き
8 乳房  回復の考え方ふたつ
上肢
9 肩  腕と武器
10 手首と手  穿たれ、切られ、架けられ
腹部
11 腎臓  究極の贈りもの
12 肝臓  おとぎ話の結末
13 大腸と直腸  見事な芸術作品
骨盤
14 生殖器  子づくりについて
15 子宮  生と死をまたぐところ
16 胞衣  食べる、燃やす、木の下に埋める
下肢
17 腰  ヤコブと天使
18 足とその指  地下空間の足跡

エピローグ
謝辞
訳者あとがき
出典および訳註
図版リスト
索引

ギャヴィン・フランシス[ギャヴィンフランシス]
著・文・その他

鎌田彷月[カマダホウゲツ]
翻訳

原井宏明[ハライヒロアキ]
監修

内容説明

スコットランドの家庭医ギャヴィン・フランシスは、ときに救急医や従軍医として、さまざまな患者に出会ってきた。顔半分だけが麻痺した女性、手のひらを釘で打ち抜いた大工さん、直腸にケチャップの瓶が入った男性…。本書はそんな患者たちとフランシス、そして人体の解明に挑んだ偉人たちの冒険の物語だ。小説のようなケースヒストリーに古今東西の人体をめぐる逸話を交えた、読む人体図鑑とも呼べる医療エッセイ。さあ、人体をめぐる旅に出よう。英5紙誌のブック・オブ・ザ・イヤー受賞。

目次


頭部
胸部
上肢
腹部
骨盤
下肢

著者等紹介

フランシス,ギャヴィン[フランシス,ギャヴィン] [Francis,Gavin]
1975‐。エディンバラ在住の医師、作家。医師として働きながら七大陸を踏破。著書にTrue North:Travels in Arctic Europe(Polygon 2008)、Empire Antarctica:Ice,Silence&Emperor Penguins(Chatto & Windus 2012;スコティッシュ・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞)などがある。また、『人体の冒険者たち―解剖図に描ききれないからだの話』で英5紙誌のブック・オブ・ザ・イヤーを受賞した

鎌田彷月[カマダホウゲツ]
翻訳者、校閲者。翻訳事典の編集者・校正校閲者を務めたのち、渡英。ニュース記事や評論などの執筆・翻訳、またCDライナーノーツの執筆と歌詞翻訳に従事。帰国後は校正校閲のかたわら、多くの書籍をゴースト訳・執筆

原井宏明[ハライヒロアキ]
BTC東京・精神科医。ハワイ大学臨床准教授。精神科専門医。精神保健指定医。日本認知行動療法学会理事・専門行動療法士。日本動機づけ面接協会代表理事。1984年岐阜大学医学部卒業、ミシガン大学文学部に留学。国立肥前療養所、国立菊池病院、なごやメンタルクリニックを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タナカ電子出版

37
医学の勉強をすればするほど自分の身体を隅から隅まで知ることができないことに気がつく…しかしながら、メスを持つ外科医も薬を処方する内科医もともに、今解っている事と、解っていない事を明確に知るために学ぶ必要があると推測できる。この本はタイトルにあるように人体の冒険者の話しであります。私は異世界ファンタジーの冒険者と同じくらい医学冒険者を憧れの象徴として眺めています。2018/12/25

booklight

32
エッセイストが医者をやってみた、というような本。いや、医者なんですけどね。頭から足先まで、医学から始まり古今東西の教養を引用を挟みつつ、日常を語る。人の生死にまつわる医学的な日常の重さと今まで蓄えられてきた医学の深さの間で揺蕩う様は、西洋の教養人がやりたがるスノッブさとそうしないような日常性で、気遣いはいいのに、どちらにも突き抜けていないのがちょっと残念。でも、こういうのに自分が憧れていることを再認識しつつ、憧れは実は教養でなく、日常をいかに楽しめるか、ということに逆説的に気が付いた。それは瞑想に近い。2020/02/09

たまご

20
脳から足まで,上から順に各身体部位のエッセイです.ヨーロッパ的知性を感じ.著者の,チベットとか軍隊派遣先(?)とか,日本では経験できなさそうな研修を積んでいるのが驚き. そして頭位変換性めまいの治療法の冷遇っぷりとか,2000年以上前のホメロスの傷の描写の医学的正確さにびっくり.そして剣,槍,投石の致死率もとめるとか,世の中には面白いことやる先生もおられますねえ…これも病跡学のひとつなのかな. 章によって読みやすさが若干違ったように思われ,意外と読むのに時間がかかってしまいました.でも面白かったですよ!2020/02/15

19
☆☆☆☆ まずは脳。次に頭部、それから胸部、上肢、腹部、骨盤、下肢と、順番に説明してくれるガイド付き人体ツアーに参加したみたいだった。著者は医師だが、文学や歴史から症例への話のもっていき方が絶妙だった。十二使徒の豊かな表情を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチは顔の筋肉のドローイングが上手かったこと、腎移植手術の生々しい描写、敗血症から肝不全になりかけた若い女性が一命をとりとめた場面などは印象に残った。今この瞬間も、わたしを生かすために心臓や肺や肝臓が動いているんだと感じさせてくれる本に初めて出会った。2019/08/05

mawaji

11
従軍医など様々な遍歴を経て家庭医として臨床に従事している著者の脳内は、膨大な医学部の勉強による知識のみならずリベラルアーツのインプット量が半端ないということが随所で感じられ、訳者あとがきにあるようにまさに「医療と文芸と博物誌の息を飲むような融合」といった感じです。高齢化社会に向けて「医療とは、劇的に命を救うことではなく、粛然と整然と死を送らせようとすることです」という言葉は重みを増してくるかと思われます。「生殖器 子づくりについて」の章は興味深くも示唆に富む内容で、不妊治療あるあるだったりするのでしょう。2019/01/04

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