出版社内容情報
表象文化論の第一人者ユベルマンのデビュー作にして主著の増補新版。ヒステリー患者たちの一大スペクタクル。長文のあとがきを付す。
「19世紀末パリ。シャルコーはまさしくそこでヒステリーを発明した。従順に身体の演劇性を増幅していくヒステリー患者たち。こうしてヒステリーの臨床医学はスペクタクルになった」。デビュー作にすべてがある。今や表象文化論の第一人者ユベルマンの主著、待望の増補新版。シャルコーからフロイトにつながる、精神医学/精神分析の誕生の現場を捉える。下巻に、長文のあとがきを付す。
まえがき ?T スペクタクルの明証性 第1章 解放/第2章 臨床医学の知識/第3章 写真のキャプション/第4章 無数の形態の、どれひとつとして ?U オーギュスティーヌをめぐる呪縛 第5章 アウラ/第6章 発作とポーズ(以上、上巻)/第7章 反復、演出/第8章 スペクタクルの呼び物 あとがき 補遺(以上、下巻)
内容説明
「この、“芸術”と化した憎悪の特性とは、いったい何であるのか?」111点におよぶ写真資料を縦横に読み解き、精神医学/精神分析の誕生の現場を捉える。
目次
2 オーギュスティーヌをめぐる呪縛(続き)(反復、演出;スペクタクルの呼び物;補遺)
あとがき イメージと病/悪
著者等紹介
ディディ=ユベルマン,ジョルジュ[ディディユベルマン,ジョルジュ] [Didi‐Huberman,Georges]
1953年サン=ティティエンヌに生れる。哲学者、美術史家。リヨン大学にて哲学と美術史を修めたのち、パリの社会科学高等研究院にて、ユベール・ダミッシュとルイ・マランの指導を受けた。その後、コメディ・フランセーズでの劇作やパリ第七大学の教壇などを経て、1990年からは社会科学高等研究院で美術史を講じる
谷川多佳子[タニガワタカコ]
1948年生まれ。筑波大学名誉教授
和田ゆりえ[ワダユリエ]
1958年生まれ。北海道大学文学部哲学科卒。関西大学大学院博士課程(フランス文学)修了。現在同志社大学嘱託講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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保山ひャン
dilettante_k
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