大人の本棚<br> ミル自伝

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ミル自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622080787
  • NDC分類 133.4
  • Cコード C1331

内容説明

市民的自由を説いた『自由論』で知られる19世紀イギリスの先駆的思想家。自らの精神の来歴を率直に書きとどめて近代日本でも広く読まれた古典の画期的新訳。

目次

第1章 子供時代と早期教育
第2章 早期教育の内面的影響―父の性格と価値観
第3章 父の教育の最終段階―自己研鑽の開始
第4章 青年時代の執筆活動―ウェストミンスター・レビュー
第5章 精神の一大危機―思想の新しい展開
第6章 生涯で最も大切な交友の始まり―父の死―一八四〇年までの執筆活動など
第7章 その後の人生

著者等紹介

ミル,ジョン・スチュアート[ミル,ジョンスチュアート][Mill,John Stuart]
1806.5.20‐1873.5.8。イギリスの哲学者・経済学者。ジェームズ・ミルの長男として幼時より父から古典教育を受ける。十代から長年にわたって東インド会社で勤務。そのかたわら多分野におよぶ著作によって、同時代と後世の社会民主主義・自由主義思想に多大な影響を与えた。ベンサム、リカード、ヒュームらとの知的交流や社会改革の情熱はよく知られるところで、日本でも明治期からよく読まれた著作家である

村井章子[ムライアキコ]
翻訳者。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メガネ

14
幼少期の英才教育がすさまじい。14歳までの教育で同年代の20年先をいったという。大学教授というイメージでしたけど、東インド会社で働きながら、論考を投稿していたというとこに、驚きがありました。精神の危機というのは、誰にでもあるものですかね。2015/06/25

壱萬弐仟縁

2
次の一節はハッとさせられた。「今自分は幸福かと自問した瞬間に、人は幸福ではなくなる。幸福以外のものを人生の目的とすることが幸福になる唯一の道であり、そちらの目的の方を大いに意識し、吟味し、自問すべきである」(122頁)。巷では、どこでも幸せが取りざたされているが、もっと根源的に考える必要があることを気づかせてくれる自伝である。2012/04/05

wisewise

1
イギリスの民主制よりドイツの君主制に国民の教育と精神的成熟度から幸福という観点から評価しているのは、感心する。日本の民主主義政治制度が、混迷を深める今だからこそ、関心を持って読める。次は、「自由論」を読みたい。2012/09/09

Raynyan

0
自由論の考えに共感を持ち、どのような人物だったのだろう?と思い読んでみました。父親の英才教育を受けて育ったということですが、やっていることが凄いです。単にお勉強をするのではなく、常に自分の頭で考えることをさせられていたんですね。そのような教育があったからこそ、広い見識を持つことができたのでしょう。そのように考えて、考えて、考え抜いた先に思想というものが生まれるのだと思います。現代に思想家と呼べる人がほとんどいないことも頷けます。2016/08/04

ソーシャ

0
有名な思想家、J.S.ミルの自伝の新訳。父親の話がとても多いという印象を受けますが、一方でミルの意外な人物像を知ることができます。この本を読むまで「この人、嫌味っぽいところあるな」と思っていたのですが、本人はそのように見えることをあまり認識していない可能性がありますね。(とてもいい人ではあるのですが)2014/08/12

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