レヴィ=ストロース 夜と音楽

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622075998
  • NDC分類 389
  • Cコード C1010

出版社内容情報

レヴィ=ストロースとはいったい何者か。『悲しき熱帯』『神話論理』を導きの糸に、その思考の核心を鮮やかに響かせる、創造的入門書

内容説明

レヴィ=ストロースとは何者か。その思考の核心は何か。遺された途方もなく深い森を探索し、夜の豊かなざわめきから、野生の音楽を響かせる、創造的入門書。

目次

リトルネッロ―羽撃く夜の鳥たち
第1章 ジェネレーション遠望
第2章 サウダージの回帰線
第3章 かわゆらしいもの、あるいはリオの亡霊
第4章 夜と音楽
第5章 ドン・キホーテとアンチゴネー
第6章 野生の調教師
第7章 ヴァニタスの光芒
第8章 人間の大地
カテンツァ―蟻塚の教え

著者等紹介

今福龍太[イマフクリュウタ]
文化人類学者、批評家。1955年東京に生まれ、湘南で育つ。1982年よりメキシコ・キューバにて人類学調査に従事。テキサス大学大学院博士課程を経て中部大学・札幌大学などで教鞭をとり、2005年から東京外国語大学大学院教授。その間、メキシコ国立自治大学、カリフォルニア大学サンタクルーズ校、サンパウロ大学等で客員教授を歴任。同時に、キャンパスの外に遊動的な学びの場の創造を求め、2002年より巡礼型の野外学舎である奄美自由大学を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

4
15-48 植民地主義の亡霊に悩み、リトルネッロ…ペシミズム的 音楽 著者の碩学的遺志は読者をいかにレヴィ=ストロースの世界に誘うのか? 碩学は何者か。静謐そのもののペシミズムそして、その思考の核心とは何か。遺された途方もなく深い森を探索し、夜の豊かなざわめきから、レヴィ=ストロースの野生の音楽を鮮やかに響かせる、生成、倫理、触覚的叡智、夜のなかの音楽、自己投棄、生の虚妄、大地性、頭蓋の蟻塚…創造的入門書なのだ。冒頭…音楽と神話は、言語という親から生まれた二人の姉妹に似ている…2011/08/14

madofrapunzel

1
★★★★☆ レヴィ=ストロースの入門書なのか?と思うと疑問はぬぐえないが、とても美しい評伝。「悲しき熱帯」「神話論理」などを中心として、レヴィ=ストロースの思考や歩みを静かに語っていってます。2012/06/15

じま

0
とても面白かった。読んでいてこんなに快感がはしる本は久しぶり。レヴィ・ストロースの思考の結晶を取り出し、演奏するようにして読み解いていく。(もともと連載だったからか)とくに2章・3章あたりが白眉のように思いました。2017/05/10

筑波大学ミステリー研究会

0
感想なので好き勝手にまとめると、前半は「脱・時間的」、後半は「大地性」をキーワードにレヴィ=ストロースの思想に迫ろうとする?評伝です。入門書にしては専門的過ぎる気がしますが、著者の描く、レヴィ=ストロースの静謐さは伝わってきます。最後の1文は、故人への追悼として見事です。2012/07/15

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