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出版社内容情報
デリダが、20代前半の頃に書いたフッサール論。後に展開される哲学的諸問題が萌芽のかたちで、なおかつ明晰に説かれている。
内容説明
驚くべき緻密さで辿られるフッサール哲学の全貌。特異な思考の道筋は脱構築のスタイルを予告する。弁証法から差延へ、後に展開される思索のすべてが萌芽の形で凝縮された哲学者デリダ出発の書。
目次
序論 発生という主題と主題の発生
第1部 心理学的発生の諸ディレンマ―心理学主義と論理学主義(問題との出会い;発生への最初の依拠―志向的心理学主義;分断―発生の放棄と論理学主義の誘惑)
第2部 発生の「中立化」(ノエマ的時間性と発生的時間性;徹底的なエポケーと発生の還元不能性)
第3部 発生という現象学的主題―超越論的発生と「内世界的」発生(判断の誕生と生成;自我の発生論的構成、そして新たな形態の超越論的現象学への移行)
第4部 目的論―歴史の意味と意味の歴史(哲学の誕生と危機;哲学の最初の課題―発生の再活性化;哲学史と超越論的動機)
著者等紹介
デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930‐2004。アルジェリア生まれ。フランスの思想家。高等師範学校卒業。脱構築、散種、グラマトロジー、差延などの概念を作り出し、ポスト構造主義を代表する哲学者と目される。『フッサール哲学における発生の問題』から出発、ニーチェやハイデガーの哲学を批判的に発展させた。「脱構築」は文学理論や法哲学などにも影響をおよぼしている。1985年から社会科学高等研究院の教授としてセミナーを実践した
合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。東京都立大学博士課程中退。専攻はフランス思想、近代ユダヤ思想史。現在明治大学文学部教授
荒金直人[アラカネナオト]
1969年生まれ。ニース大学文学部哲学研究科博士課程修了。専攻は哲学。現在、慶應義塾大学理工学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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