出版社内容情報
現代アートの世界でいまなにが起こっているのか。草間彌生、大竹伸朗、会田誠、やなぎみわ他、23人へのインタビューと批評。
2008年2月中旬刊行予定
内容説明
日本のアート・シーンに、いまなにが起こっているのか。著者は精神科医として、思春期・青年期の精神病理と向き合ってきた経験をふまえ、ひきこもりからアニメ、文学、アウトサイダー・アートまで、現在進行形の文化現象に鋭く斬り込んできた。本書では、アートを通じて「リアルとは何か」を問いつづけるアーティストたちの、ユニークな創作衝動を抉り出す。ベテランから若手まで、いまもっとも注目されている23人のアーティストへの、当意即妙のインタビューと、怜悧な作家論・作品論が響きあう。カラーも含めて作品写真をふんだんに盛り込んだ充実のビジュアル。展覧会では経験できない、肉声と批評のコラボレーション。現代美術の世界にあらたな事件を引きおこす、待望のクリティック集成。
目次
序論 ヒステリーに抗するアーティスト
草間彌生―象徴の去勢の象徴
できやよい―ロリータ・バロック・できやよい
加藤泉―正しきイマージュの系統発生
中ザワヒデキ―「顔」と「方法」
やなぎみわ―不在の「フェミニズム」
会田誠―ヒューモアとしての美少女論
小沢剛―背中から地蔵になっていくような幸福
木本圭子―エロスと運動のダイヤグラム
ミスター―ヤンキー・ロリコン・ミスター〔ほか〕
著者等紹介
斎藤環[サイトウタマキ]
1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学医学研究科博士課程修了(医学博士)。現在、爽風会佐々木病院精神科診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理、病跡学。「社会的ひきこもり」の治療、支援に取り組む診療医であり、執筆や講演などによる文化評論活動も行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 初等化学結合論