デザインとヴィジュアル・コミュニケーション

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  • サイズ B6判/ページ数 383p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622072102
  • NDC分類 704
  • Cコード C0070

出版社内容情報

大学生たちに向けられた全50回の講義。テクスチャー、フォルム、色彩、二次元から三次元へ…実例を示しながらの具体的な授業。

内容説明

1967年、ムナーリは、ハーヴァード大学・カーペンター視覚芸術センターに招かれて、芸術専攻ではない学生たちのために「ヴィジュアル・スタディーズ」の授業を行った。本書はその講義録だ。第1部では、アメリカでの“プロフェッサー”生活のなかで考えた美術教育をめぐるあれこれを、一流の観察眼とウィットのきいた批評精神でレポートする。第2部では、実際の講義をもとにした多数の具体例を示しながら、徹底的に形成の原理を分析・解明してみせる。

目次

第1部 ハーヴァードからの手紙(新たな問題、新たな手段;プログラムを個人に適応させる、その逆ではなく;知っていることを見ている;テクスチャー ほか)
第2部 ヴィジュアル・コミュニケーション(ヴィジュアル・コミュニケーション;ヴィジュアル・メッセージ;メッセージの解体;テクスチャー ほか)

著者等紹介

ムナーリ,ブルーノ[ムナーリ,ブルーノ][Munari,Bruno]
1907年ミラノに生まれる。プロダクト・デザイナー、グラフィック・デザイナー、絵本作家、造形作家、映像作家、彫刻家、詩人、美術教育家。後期未来派に参加し、絵画や彫刻を制作。1933年に代表作「役に立たない機械」を発表。1942年に絵本『ナンセンスの機械』(原題『ムナーリの機械』)を刊行、この頃より子どもの創造力を育てるための絵本づくりを手がけ始める。1948年創立メンバーの一人として具体芸術運動に参加。同年、児童のための新しい様式の絵本7種を発表。1954、55、79年に優れたデザイナーに与えられるコンパッソ・ドーロ賞を受賞。1956年よりプロダクト・ブランド、ダネーゼとのコラボレーション開始。1967年ハーヴァード大学でヴィジュアル・デザインの講座を担当。1974年国際アンデルセン賞受賞。1998年91歳で死去

萱野有美[カヤノユウミ]
1975年千葉県に生まれる。東京外国語大学外国語学部欧米第二課程(イタリア語)卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

doji

0
膨大な図版とそのあとにさらっと書かれた、芸術家とデザイナーの違いについでがはっとさせられるものがあった。その弁だとやっぱり吉岡徳仁のようなひとは、デザイナーなのだなあとか、デザイナー的なアーティストもいるだろうな、などなど。2017/04/05

May

0
題名の通り、視覚的な体験の設計を主に扱っている。前半はエッセイ、後半は数多くの図版による事例紹介。図は沢山載っているけど、実験模型やダイアグラムの割合が多く、抽象的な議論。実際に設計をする人間のためのヒントといった感じ。全体としてまとまりには欠けるので、一気に読むよりもたまに参照するのに適していると思う。スケールを変えることにより、テクスチャーがストラクチャーに、ストラクチャーがテクスチャーになる、という観点は参考になった。アーティストとは異なる、デザイナーとしてのストイックさも感じられる本。2013/03/08

AtoA

0
デザインというものを形式的に語るといううえでは稀な本であると感じた。特にフォルムに関する実験と考察からは、空間スタディと図式考察の塩梅みたいなものをつかみとれたような気がする。

Rollin'

0
図版に関してはデザイン教育のための参考になるところが多いが、どうにも翻訳がしっくりこない。ハーヴァードのカーペンター視覚芸術センターというのはコルビジェの作品であるが、素晴らしい基礎研究も行っている。日本ではこういう基礎的な部分が軽視されているような気がしてならない。2011/10/11

kiichiro

0
もっと早く読んどくべきだったな2011/09/16

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