出版社内容情報
<病的共生> から <治療的共生> へ。分裂病の精神療法に大きな寄与をしたサールズの理論と実践。
内容説明
「治療的共生」へ。分析家と嵐のごとき治療関係にある患者たち―境界例、分裂病、ナルシシズム、重度の神経症等の精神力動のさまざまから、サールズ精神療法の核心に迫る。
目次
1 エディス・ジェイコブソンの「自己と対象世界」における同一性の発達
2 同一性の発達について
3 病的共生と自閉
4 自閉と治療的共生への移行段階
5 治療的共生について―共生的治療者としての患者・両価的共生段階・そして断片化した自我における嫉妬の役割
6 過渡的現象と治療的共生
7 無意識的幻想の特徴
8 環境の危機における無意識的過程