トルコ近現代史―イスラム国家から国民国家へ

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トルコ近現代史―イスラム国家から国民国家へ

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  • サイズ B6判/ページ数 320,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622033882
  • NDC分類 226.6
  • Cコード C1022

出版社内容情報

「気鋭のトルコ学者が描く近現代のトルコ通史。近代ヨーロッパの裏面史としても読める」(朝日新聞 2001.6.10)

トルコはヨーロッパなのか、アジアなのか。18世紀から21世紀まで、「イスラム国家」オスマン帝国から「国民国家」トルコ共和国への転身をたどる。

内容説明

イスラムの守護者として常にキリスト教世界と対峙し、東地中海に君臨した栄光のオスマン帝国。その実体は、多くの異教徒を抱え込みながら緩やかな統合を実現する「イスラム国家」だった。本書が描くのは、その帝国が西洋との絶えざる交渉の中で、中央集権的な「国民国家」への変身を志し、もがき苦しみつつそれを果たしていく過程であり、また、多大の犠牲を払ってたどり着いた「国民国家」が決して終着駅ではなかったことに気づき懊悩する姿である。近代トルコの味わった興奮と痛みは、おそらくその一国のみの経験ではあるまい。イスラム世界に関心を抱く読者にとって、本書は絶好の水先案内となるだろう。内外における最新の研究を見据えて書き下ろした、気迫あふれる通史である。

目次

カルロヴィッツ
前提―一八世紀のオスマン帝国
改革への序章―セリム三世と「新体制」
中央集権化への道―マフムート二世の時代
タンズィマートの時代(一八三九年~一八七六年)
立憲政と専制政治(一八七六年~一九〇八年)
第二次立憲政の時代(一九〇八年~一九一八年)
独立戦争の展開とトルコ共和国の成立(一九一八年~一九二三年)
一党支配の時代(一九二三年~一九四五年)
複数政党制への移行(一九四五年~一九五〇年)
民主党の時代(一九五〇年~一九六〇年)
第二共和制の時代(一九六〇年~一九八〇年)
第三共和制―二一世紀を迎えるトルコ

著者等紹介

新井政美[アライマサミ]
1953年、東京に生まれる。1976年、東京大学文学部東洋史学科卒業。1984年、同大学院東洋史専攻博士課程修了。大阪市立大学文学部助教授(史学教室)、東海大学文学部教授(文明学科・西アジア専攻)などを経て、東京外国語大学外国語学部教授(トルコ語専攻)。オスマン帝国史、トルコ近代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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秋良

5
経済格差やクルド人の問題、PKKのテロ行為やクーデターなど、2016年現在も続く問題の起点が何だったのか分かる。エルドアン大統領は、現代のアタチュルクにはなり得ないと私は思う。2016/07/30

えぬもり

3
ちょっと長い時間をかけて読了。 オスマン帝国末期からトルコ共和国第三共和政までを網羅している概説書。 トルコ共和国成立の中心ムスタファ・ケマル=アタテュルクの世俗主義的思想が後の共和制の中で聖域化されながら、実質的な意味の完全な世俗化を果たしきれないトルコ共和国の様子を見るにつけ、イスラームと国民国家の概念の並立は困難なように思われた。 トルコ大統領エルドアンを嫌う友人が多い。友人の意見は一般化しえないが、トルコ人が彼を嫌うのは、反世俗主義的主張への非難なのか、より広く行政的な問題なのかは気になるところ。2018/04/19

可兒

3
三読。私の研究の参考にはならないが基礎知識としては十分すぎる概説。興味を持った人間だけかもしれないがスルメ本2010/06/08

Cebecibaşı

2
そういえば通しで読んでいなかったので今更ながら通読。林『オスマン帝国500年の平和』と今井『中東秩序をめぐる現代トルコ外交』も一緒に読めばオスマン帝国から現代のトルコに至るまでの政治的な変遷を概観できるだろう。 19世紀に列強の圧力と民族主義の勃興で、オスマン帝国の基盤がガタガタになり新たな国家のモデルが必要となり流動的な政治状況が生み出されたその後の遺症は未だに続いているのだなあ、という印象を強く受けた。他の元オスマン帝国の国々に比べればまだマシかもしれないけど。2018/05/18

牛タン

2
近現代のトルコ政治史。1699年のカルロヴィッツ条約から1999年に至るまでの300年を概説2018/04/28

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