出版社内容情報
「動物の形が進化するとはどういうことか。」学者たちの歴史を振り返りながら、動物がたどってきた進化のシナリオをひもとく。
内容説明
本書では、「形が進化するとはどういうことか」という古くからの問題に取り組んだ学者たちの歴史を振り返りながら、進化生物学と発生学を取り込むことによって動物形態学が現在どのような理解の体系になりつつあるのかを描いていく。そして発生プログラムの背景にある遺伝子に関する現在の知見を手掛かりに、最終的に動物がたどってきた進化のシナリオをひもとき、動物の祖先がもっていたであろう太古の姿を考察する。
目次
1 形態学のはじまり(キュヴィエの動物観;進化と分類学 ほか)
2 形態学と進化(動物多様性の「整理」の仕方;進化と発生の切っても切れない関係 ほか)
3 遺伝子の教えるもの―進化発生学の胎動(相同性とは;相同性と系統 ほか)
4 進化する胚(発生システムの浮動;コ・オプション ほか)
5 動物の起源を求めて(全動物の祖先を復元する;体節の起源は? ほか)
著者等紹介
倉谷滋[クラタニシゲル]
1958年生まれ。理化学研究所倉谷形態進化研究室主任研究員。理学博士。京都大学大学院博士課程修了。ジョージア医科大学、ベイラー医科大学への留学ののち、熊本大学医学部助教授、岡山大学理学部教授、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターグループディレクターなどを経て2014年より現職。2012~14年、日本進化学会会長。専門は比較形態学ならびに進化発生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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