内容説明
化学結合の原理に基づき有機反応がどのように起こるのか、電子の流れで反応を理解する形をとっているので、有機化学を専門とはしないが、将来その応用分野に携わる可能性のある生命科学系や理工系専攻の基礎有機化学の教科書に適している。また、短時間に有機化学の骨組みと全体像をつかみつつ、さらに深く有機化学を学ぼうとする時の入門書としても最適。
目次
有機分子のなりたち
分子のかたちと電子の広がり
いろいろな有機化合物とその性質
酸と塩基
三次元の有機分子:立体化学
有機反応はどう起こるのか
飽和炭素における反応1:ハロアルカンの置換と脱離反応
飽和炭素における反応2:アルコールとエーテルの反応
不飽和結合における求電子反応1:アルケンへの求電子付加
不飽和結合における求電子反応2:芳香族求電子置換反応
不飽和結合における求核反応
カルボニル基のヒドリド還元と有機金属付加反応および有機合成計画
エノラートの反応
生体物質の化学
著者等紹介
奥山格[オクヤマタダシ]
1968年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。1968~1999年大阪大学基礎工学部。1999~2006年姫路工業大学・兵庫県立大学理学部。現在、兵庫県立大学名誉教授。専門、物理有機化学・ヘテロ原子化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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