内容説明
日本の伝統技術と、それをもたらした日本人の心をふり返り、それが現代にどう生かされているか、これからの技術開発にどう生かせるか、ものづくりの心をどう育んでいくかについて語ります。日用品から装飾品、武具、建築、食品加工や織物、染物など、伝統技術や工芸的な技を身近なものから取り上げ、歴史や文化的背景、地域の特性から、その成り立ちを紹介します。そこには先端技術につながる芽がたくさんあり、これからの産業の基礎になる宝が豊富に眠っているのです。
目次
1 日本のものづくり(ものづくりの出発点;生活様式(衣・食・住)の中でのものづくり)
2 伝統を生かした特徴的な現代のものづくり(乗り物;エコロジー ほか)
3 地域の個性と伝統技術(東京と大阪(中小企業の地域的な個性の対比)
京都と名古屋(職人を育てた歴史的背景の対比) ほか)
4 これからの技術開発(本物を作る心;先端技術の芽)
著者等紹介
魚森昌彦[ウオモリマサヒコ]
1974年早稲田大学大学院理工学研究科修了後、東レ株式会社入社。早稲田大学理工総合研究所客員研究員、東レ・ダウコーニング株式会社執行役員新事業・電子材料事業本部長を務める傍ら、マルチベース・アジア株式会社代表取締役社長、ダウコーニング社ビジネスボードメンバー、監査役等を歴任。現在、芝浦工業大学大学院教授。NPO理事。博士(工学)
樫野紀元[カシノノリモト]
東京大学大学院工学系研究科修了後、建設省入省。先端技術研究官、建設経済研究室長、研究部長を経て、大学教授、NPO理事長を歴任。この間、ノルウェー・トロンドハイム大学客員研究員、各種委員会委員長、審査委員長等を務め、日本建築学会賞、建設大臣表彰、科学技術庁長官賞等を受賞。現在、公立前橋工科大学大学院教授、理塾(新論語研究会)代表。工学博士。一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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