出版社内容情報
日本の古代史像はさまざまな新資料の発見により,各地域の歴史,古代都市の新たな実像が明らかになるなど多元的に見直されている。本書は最新の研究動向,とくに東アジアの国際関係の史料と史跡に焦点をあてた日本の古代史を再考。「邪馬台国の時代」「地方豪族と倭国の大王」「飛鳥の王権」「律令国家の形成」「遣唐使と天平文化」「藤原北家の台頭」などのテーマで構成され,終章では日本の古代史を律令国家一元論と見るのではなく,蝦夷の歴史や琉球における統一国家の形成を視野に入れて捉え直す必要性を提示。
1.史料と史跡が語る古代史
2.ヤマト政権の成立
3.大王と地方豪族
4.飛鳥の王権
5.律令国家の形成
6.奈良時代の政治史
7.古代の宮都と地方官衙
8.遣唐使と天平文化
9.平安王朝への道
10.平安京とその文化
11.藤原北家の発展
12.摂関政治と貴族の生活
13.受領と平安時代の交通
14.院政と平安時代後期の文化
15.南と北の古代史