出版社内容情報
明治以来、西洋人が見て読み解いた日本文化の表象は、日本人が自らの文化について抱く表象とは異なることが多く、しばしば新しい価値を打ち出してきた。日本に滞在した外国人や欧米における日本研究をもとに、西洋人の「目差し」を通して形作られた表象としての日本を分析、考察している。
1.表象としての日本
2.先駆的まなざし(1)-アーネスト・サトウ
3.先駆的まなざし(2)-ルイ・クレットマン
4.先駆的まなざし(3)ーラフカディオ・ハーン
5.19世紀における東洋と日本ーオリエンタリズムからジャポニスムへ
6.表象としての日本音楽
7.貞奴とハナコの日本ー身体の表象
8.アーサー・ウェイリー あるいは理想化された平安朝文化
9.ブルーノ・タウトー私は日本文化を愛する
10.ポール・クローデルー詩人大使の日本文化論
11.アンドレ・マルローの日本
12.アメリカにおけるに本論の系譜
13.共和国から見た天皇制
14.ロラン・バルト あるいは「虚構」としての日本
15.欧米における日本研究の系譜と現在