扶桑社ミステリー<br> 野獣の血―Hot Blooded

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扶桑社ミステリー
野獣の血―Hot Blooded

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  • サイズ 文庫判/ページ数 720p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594094997
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0197

出版社内容情報

韓国初登場1位を記録した映画の原作小説、ついに邦訳なる!
寂寞たる港町・クアムを舞台に、裏社会に生きる者たちの哀切を丹念に描いた圧巻のノワール文学、上陸。

「この七百ページ超えの巨体には、物語を読むことの楽しさがみっちり詰まっている。ユーモアから憎悪まで。人間の気高さからゲスさまで。コメディからノワールまで。善から悪まで。きれいごとでは動かないこの世界の複雑性を、清濁そのまま併せ呑んで描き出したがゆえの深く忘れがたい味わい。『野獣の血』はそういう小説である。」
──霜月蒼 (ミステリ評論家)

1993年、釜山の片隅の港町クアム。万里荘ホテルの支配人ヒスは、18歳の時にクアムの裏社会を仕切るソンに拾われて以来、やくざ稼業に生きてきた。クアムは長年、海を挟んだ影島の組織と睨み合いつつ共存共栄を保っている。だがある日、組が所有する工場が流れ者のやくざヨンガンに襲撃され、平和のバランスは崩れだす。背後に影島がいるのではと疑うヒスは、やがて利権を巡る抗争に否応なく巻き込まれていき……。


映画『野獣の血』DVD好評発売中!
出演:チョン・ウ「模範家族」『偽りの隣人 ある諜報員の告白』、キム・ガプス『箪笥』、チェ・ムソン『悪魔を見た』、チ・スンヒョン『偽りの隣人 ある諜報員の告白』、イ・ホンネ「悪霊狩猟団:カウンターズ」
監督:チョン・ミョングァン / 発売:ニューセレクト株式会社

内容説明

1993年、釜山の片隅の港町クアム。万里荘ホテルの支配人ヒスは、18歳の時にクアムの裏社会を仕切るソンに拾われて以来、やくざ稼業に生きてきた。クアムは長年、海を挟んだ影島の組織と睨み合いつつ共存共栄を保っている。だがある日、組が所有する工場が流れ者のやくざヨンガンに襲撃され、平和のバランスは崩れだす。背後に影島がいるのではと疑うヒスは、やがて利権を巡る抗争に否応なく巻き込まれていき…韓国発、裏社会に生きる者の哀切を描く圧巻のノワール遂に上陸。

著者等紹介

KimUn‐su[キムオンス]
1972年、釜山生まれ。慶煕大学国文科修士課程修了。2006年に第一長編である『キャビネット』(論創社)で文学トンネ小説賞を受賞、また2010年に上梓した第二長編『設計者』(クオン)はフランス推理文学大賞候補作にもなった。2016年『野獣の血』で韓戊淑文学賞を受賞

加来順子[カクジュンコ]
1989年、東京外国語大学朝鮮語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

109
笠原和夫がヤクザ映画のシナリオではなく小説を書いたらこうなるのか。釜山の下町が舞台だが主人公ヒスを筆頭に登場人物が関西弁で喋りまくり、小さなシノギを巡り殺しや裏切りのドラマを延々繰り広げるのだから。熱風吹きつける狭い土地にしがみついて生きる彼らは、最低な政治が続いてきた韓国でも最底辺の裏社会で何とか生き抜いてきた面々であり、せこい利権を巡って抗争する以外の生き方を知らない。その不器用さが巧まざるユーモアを生み、凄惨な暴力シーンすら和らげてしまう。ノワール小説というより貧民暴力組織を描くプロレタリア文学か。2023/09/01

路地

45
暴力が当たり前に飛び交い、時には死人まで出てしまう裏社会が本作の舞台。暴力組織に属する登場人物たちが表社会の商店主たちと持ちつ持たれつといった関係をおおっぴらにもっているのはひと昔前の時代設定(1990年代)だからか。韓国のノワール、サスペンス映画と共通するような、シリアスと乾いたユーモアが同居する緩急自在の展開がくせになる。あくどくなりきれない主人公が、大きな喪失と修羅場を経験した後に、過去を振り切るかのように新たなドンになることを予感させるラストは大好きな映画『新しき世界』を思い起こさせる。2024/04/04

しゅー

8
★★★後半だけ見ればよくあるノワールだ。しかし前半でじっくりと描かれるヤクザ稼業の日常が、関西弁で訳された会話の影響もあって魅力的である。「白い粉」ならぬ赤い粉唐辛子を中国から輸入して国産のそれと混ぜて売りさばいていたり、干物や洗濯工場の利権でもめたり、とにかくシノギがショボくて逆にリアリティあるのだ。登場する極道もカッコよさは皆無で、ところどころコメディのような面白さもある。そこをじっくり描くからこその700頁と納得した。メンツにこだわるあまり、私生活でも稼業でも不器用にしか生きられない主人公が悲しい。2024/05/21

analjustice

3
とても面白かったです。アメリカ大陸を舞台とする麻薬戦争のような激烈さもなく、北欧の荒涼とした陰鬱さもなく、塩辛くドン詰まりでどうしようもなくしみったれた韓国ノワールです。関西弁に訳しているのが絶妙で相当馴染みが良いですね。クライマックスの一気呵成な転調も効いています。新鮮な仕上がりでかなり良かったです。2023/08/29

jake

2
3.52023/09/18

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