内容説明
ロンドン郊外の「幽霊屋敷」に合理主義の権化のようなアメリカ公使の一家が入居した。「輝かしい閲歴」をもつ幽霊は家人を怖がらせようと必死になるが…(ワイルド『カンタヴィルの幽霊』)。領地に出没する「裸の少年」の戦慄すべき正体(サキ『ガブリエル・アーネスト』)。怒りにまかせ悪口雑言を浴びせかけるかと思えば、うろたえ「泊まっていってくれ」と哀願する屋敷の主人。不気味さをこらえ「客」となった男が語る、恐るべき物語(ウォルポール『ラント夫人』)。超現実の闇とユーモア、奇々怪々の三篇。
著者等紹介
ワイルド[ワイルド][Wilde,Oscar]
1854‐1900。イギリスの詩人、小説家、劇作家。アイルランドのダブリンに生まれ、オックスフォード大学在学中より詩作を始める。派手な服装や言動で注目を浴びるが、男色罪による獄中生活後は不遇な晩年を送った
サキ[サキ][Saki]
1870‐1916。イギリスの作家。本名はヘクター・ヒュー・マンロー。父の赴任先だったビルマ(現・ミャンマー)に生まれ、イギリスで伯母に育てられる。警察官、海外特派員生活を経て作家に。オー・ヘンリと並ぶ短篇小説の名手として評価されたが、第一次世界大戦で戦死
ウォルポール[ウォルポール][Walpole,Hugh]
1884‐1941。イギリスの作家。ニュージーランドに生まれる。ケンブリッジ大学を卒業後、教師の傍ら執筆を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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帽子を編みます
モモ
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臨床心理士 いるかくん
マッキー