内容説明
伯父とローマに滞在するケリン嬢は、朝食のテーブルで知り合ったイギリス人青年に惹かれていく…「永遠の都」で願った恋の行方(ギッシング『くすり指』)。長年節約を重ね、ついにヨーロッパ旅行を実現した教師ミス・アビー。ロンドンで買った土産のネックレスが幸福を呼び込んで…(H・S・ホワイトヘッド『お茶の葉』)。連れ立って旅に出た旧知の夫人ふたりが、古都のテラスで秘められた過去を露にする(ウォートン『ローマ熱』)。旅先の都で繰りげられる恋と人生の物語。
著者等紹介
ギッシング[ギッシング][Gissing,George]
1857‐1903。イギリスの小説家。ロンドンの裏町で長く極貧の文士生活を送った。労働者階級の生活をリアルに描いた小説になかなか光はあたらなかったが、1891年に『三文文士』を出し、ようやく認められた
ホワイトヘッド,H.S.[ホワイトヘッド,H.S.][Whitehead,H.S.]
1882‐1932。アメリカの怪奇小説作家。本来は聖職者で、怪奇小説専門誌の創刊をきっかけに、1924年ごろから怪奇小説を書きはじめる。宣教のため一時西インド諸島に滞在、現地の信仰に題材を得た作品も多い
ウォートン[ウォートン][Wharton,Edith]
1862‐1937。アメリカの女性作家。裕福な家庭に育ち、子供時代には両親とヨーロッパに滞在することも多かった。十代から小説を書きはじめ、1921年には女性初のピューリッツァー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
モモ
ジュン
神太郎
臨床心理士 いるかくん