ノンフィクション・隣人たちの哲学
ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間

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  • サイズ B6判/ページ数 127p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591068342
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8095

出版社内容情報

1986年のチェルノブイリ原発事故による後遺症で、今も苦しんでいる人がいる。菅谷医師は、現地へ定住し、医療活動を行う。

内容説明

1986年4月26日。チェルノブイリ原子力発電所で史上最悪の爆発事故が起きました。放射能に汚染された土地では、小児甲状腺ガンが増えつづけています。「ここで、ぼくの医療技術が役立つかもしれない!」現地の悲しい状況を知った菅谷昭医師は、ひとり、ベラルーシで暮らしはじめます。そこで菅谷医師が出会ったのは、病気や放射能への不安を抱えながらも、自分の命を大切にし、明日への希望を胸に、精一杯生きているこどもたちでした。

目次

チェルノブイリ事故を知っていますか?
ぼくがベラルーシに行ったわけ
手術台のアリョーナ
オリガの運命
健気に生きるこどもたち
ヴァーリャの住む村
アーニャとおばあちゃん
ユーリアのきずあと
医療を志すターニャとカーチャ
スベトラーナの赤ちゃん
汚染地域の小さな星たち

著者等紹介

菅谷昭[スゲノヤアキラ]
1943年長野県生まれ。医学博士。甲状腺専門。91年からチェルノブイリ被災地の医療支援活動に参加し、たびたび現地を訪れる。95年末に長年勤務した信州大学をやめ、翌年1月よりベラルーシに暮らす。2001年6月には帰国予定。読売新聞医療功労賞、吉川英治文化賞、フランシスコ・スカリナー勲章(ベラルーシ共和国が内外の功労者に贈る最高の勲章)を授賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

itokake

6
甲状腺専門医がベラルーシで5年にわたり医療支援した記録。チェルノブイリ事故で増えた癌。特に多いのは女の子の甲状腺癌。当時は独立国家共同体で、政治的混乱が続き、それは手術室でも同様。切れないメスを渡されたり、手術室は空調がなく窓が開けっ放し、給与との兼ね合いで手術数ノルマがあり、時間内に癌を取りきらずに再発するケースも。また、きのこ狩り、イチゴ狩りが盛んな地域だが、どちらも放射線をためやすい食材。原発事故を1週間も知らされず、食べてしまっていた。ヨウ素剤や安全な食品で少しは防げたかもしれない。2021/03/15

おはなし会 芽ぶっく 

2
27年度6年生ブックトーク授業2015/07/13

odorusyounikai

1
菅谷昭先生が2001年に書いた『ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間』を11年ぶりに読み直した。子ども向けの本だから何時間もかからないが、菅谷先生の発した警告のメッセージの数々を改めて目にすると、悔恨の念しか浮かばない。菅谷先生自身が最もその思いを強くしているのではないか。「日本は、世界で唯一原子爆弾の被害を受けた国でもありますが、現在は全国に五十以上もの原子力発電所を抱える国でもあります。チェルノブイリ事故は、決して人ごとではないのです」「二十一世紀の日本をになう少年少女たちが、この本を読んで、原子2012/10/19

mkisono

1
日本でこんなことが起きませんように2011/06/29

ねええちゃんvol.2

1
★★★ 甲状腺疾患が専門の医師がベラルーシで治療をした話。たくさんの女の子が甲状腺がんにかかっている。読みやすかった。 著者=現松本市長だそうです。2011/06/11

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