出版社内容情報
日本における化粧の意味と役割の歴史をさぐり、若さと美と健康を結びつける近代の価値基準に疑問を呈しつつ、化粧教育の重要性を説く。
目次
第1章 化粧は日本の社会でどんな意味を担ってきたか(日本社会での化粧の意味;日本の伝統における子供の化粧)
第2章 化粧に見られる美的価値基準の現在(児童・生徒の化粧と美意識;現在の化粧の美的価値基準とその来歴)
第3章 美的価値基準はどうあるべきか(近現代型の美的価値基準「ファストビューティー」;「加齢が問題であること」の問題性;次世代の美的価値基準「スロービューティー」;「スロービューティー」は男性にとっても緊急課題;いまこそ児童・生徒に対する化粧教育の好機)
第4章 問題解決策としての化粧教育(化粧教育の内容;化粧教育の効果;社会全体に向けた化粧教育)
著者等紹介
石田かおり[イシダカオリ]
博士(被服環境学)・駒沢女子大学人文学部准教授・資生堂客員研究員。現在の専門は哲学的化粧論・身体文化論。1964年生まれ。横浜市立大学文理学部文科卒業、お茶の水女子大学大学院修士課程修了、同大学院博士課程単位取得。この間一貫して西洋哲学(現象学/フッサール)を研究。1992年株式会社資生堂入社、化粧文化研究を開始。学習院女子大学・日本女子大学・早稲田大学にて非常勤講師を経て、2000年度より駒沢女子大学専任教員と資生堂客員研究員に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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