母よ嘆くなかれ

母よ嘆くなかれ

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  • サイズ B6判/ページ数 151p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588682070
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C0037

出版社内容情報

生まれてからずっと〈子どものままの〉我が娘と歩んだ母親パール.バック(ノーベル賞作家)の愛と勇気の手記。時をこえて人間性の尊重を真摯に訴える不朽の名作。

内容説明

〈いつまでも子どものままの〉わが娘と歩んだ母親パール・バックの感動の手記。人間性の尊重を真摯に訴える不朽の名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

47
大作『大地』でノーベル賞受賞のパール・バックが、知的障害のある一人娘キャロラインの治療に死に物狂いで奔走し、最終的には特別の施設に預けなければならなくなった経緯を、自己の苦悩・葛藤を乗り越えて涙ぐましく綴った体験の記録。半世紀前の著作ではあるが、説得力があり感動させられた。原題は、THE CHILD WHO NEVER GREW.(決して育つことがなかった子供)であったが、訳者の人権的配慮から“母よ嘆くなかれ”とされたという。2014/09/28

扉のこちら側

21
初読。ノーベル文学賞を受賞したパール・バック女史による、知的障がいのある娘との生活の手記。4歳で障がいがわかり、世界中の医師を訪ねたこと、障がいの受容に至るまでの苦悩、寄宿制支援学校への入学まで。この頃は第二次世界大戦前だが、一時期母娘で長崎に滞在したとの記述もある。2012/12/05

みけのすずね

5
いつまでも子どものままの娘と向き合った母親としての苦しみを綴った「大地」の著者パール・バック。避けることも取り除くこともできない悲しみを抱えて生活する苦難…文字を書かせていた娘の掌が汗びっしょりで「わたしは、娘がわたしを喜ばせようとする天使のような気持ちから、ただわたしのために、非常に緊張しながら、自分では何もわからないことに一生懸命になっていたことを知ったのです」…子どもに知能の成長はなくとも、感じることや愛情を求めることをやめはしないし、意味だって、幸福だってあるはずなのだと教えてくれた。2013/06/30

megumiahuru

5
重い知的障害を負って生まれてきた娘。 その悲しみの事実を、受け入れ、生きて行く人間の苦悩が、パール・バック独特の簡潔な、しかし、深みのある文体で語られる。 文学者としての到達以上に、人生における苦悩によって、彼女は称賛されるべきだろう。2013/01/09

T.Masa

5
著者の決心、勇気には感動しました。そして特に心を動かされたのは娘さんの、汗びっしょりなりながら「何もわからないことに一生懸命になって、母親を喜ばせようとする天使のような気持ちから、字を書くことを覚えようとしていたこと」 私は「人間とは何であるか」を改めて教わりました。子育てするすべての人に読んで欲しい。 2013/03/18

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