政治学の批判的構想―ジェンダーからの接近

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政治学の批判的構想―ジェンダーからの接近

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  • サイズ A5判/ページ数 308p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588625350
  • NDC分類 311
  • Cコード C3031

出版社内容情報

常識を疑う叛骨の精神が組み込まれたジェンダー概念を用い、主流政治学やリベラリズム、デモクラシーに内在する不平等を解き明かす。女性はなぜ生きづらいのか。常識を疑う叛骨の精神が組み込まれたジェンダー概念を用い、政治学に埋め込まれた男性の優位性、女性に対する抑圧と排除、男性と女性の不公平な関係に焦点を当て、市民社会やリベラル・デモクラシーに内在する不平等を解き明かす。政治学の土俵でフェミニスト・アプローチの可能性を探る。

序章

第一章 フェミニズムとジェンダー

 1 第一波フェミニズム──女性の権利獲得運動

 2 第二波フェミニズム──女性解放運動

 3 多様化の時代のフェミニズム──「再分配」から「承認」へ

 4 分析概念としてのジェンダー

 結語

第二章 「性」の支配──女性はなぜ敗北したのか

 1 支配システムとしての「家父長制」

 2 家父長制と資本主義

 3 家父長制の起源

 4 家父長制の定着

 結語

第三章 「労働」の支配──ジェンダー役割分業観念はいかに構想されたのか

 1 西洋社会の女性と労働

 2 ブルジョワ階級女性をめぐる労働と生活の変化

 3 資本主義はなぜ「ジェンダー役割分業」を必要としたのか

 4 ジェンダー役割分業の行方

 結語

第四章 リベラリズムにおける排除と包摂──平等のディレンマ

 1 フェミニストのシティズンシップをめぐる議論

 2 古典的リベラリズムの排除の論理

 3 ソーシャル・リベラリズムの二面性

 4 普遍的平等の不平等

 結語

第五章 リベラリズムにおける平等と差異──「積極的平等」をめぐる批判と反論

 1 積極的平等政策

 2 機会の平等、能力主義への挑戦

 3 不名誉な烙印

 4 派閥の台頭

 5 本質主義への回帰

 結語

第六章 ジェンダー不在の市民社会──フェミニストの批判

 1 市民社会概念

 2 市民社会と女性

 3 フェミニストの市民社会(論)批判

 結語

第七章 市民社会の再構成──「重なり合う、切れ目のない世界」の提案

 1 アイリス・ヤングの市民社会モデル

 2 ヤングの三層モデルの効果

 3 ヤングの三層モデルの課題

 4 重なり合う、切れ目のない世界

 結語

第八章 リベラル・デモクラシーの不平等──議会における過少代表

 1 リベラル・デモクラシーの不平等

 2 政治社会の先住集団と後続集団

 3 女性議員の多寡を左右する要件

 結語

第九章 リベラル・デモクラシー再訪──議会代表と議会外代表

 1 記述代表と実質代表

 2 議会を越える女性の政治代表

 3 議会外代表の強調が引き起こす問題

 4 議会代表の潜在力

 結語

終章

参照文献

あとがき

索引

衛藤 幹子[エトウ ミキコ]
法政大学法学部政治学科教授。政治学博士。専門はフェミニスト政治学。女性の政治的代表性とジェンダー・クオータに関する国際比較、ジェンダーと市民社会・民主主義、分析概念としての「ジェンダー」の有効性をテーマに研究。
主要業績:『ジェンダー・クオータ?世界の女性議員はなぜ増えたのか』(三浦まりとの共編、明石書店、2014年);“Women’s Movements in Japan: the Intersection between Everyday Life and Politics”, Japan Forum, Vol. 17: No. 3 (2005); “Women and Representation in Japan: The Causes of Political Inequality”, International Feminist Journal of Politics Vol. 12: No. 2 (2010); “Reframing Civil Society from Gender Perspectives: A Model of a Multi-layere…

内容説明

男性優位の主流政治学が見落としてきたものとはなにか。叛骨の精神が組み込まれたジェンダー概念を用い、リベラリズムとデモクラシーに内在する不平等を解き明かす。

目次

第1章 フェミニズムとジェンダー
第2章 「性」の支配―女性はなぜ敗北したのか
第3章 「労働」の支配―ジェンダー役割分業観念はいかに構想されたのか
第4章 リベラリズムにおける排除と包摂―平等のディレンマ
第5章 リベラリズムにおける平等と差異―「積極的平等」をめぐる批判と反論
第6章 ジェンダー不在の市民社会―フェミニストの批判
第7章 市民社会の再構想―「重なり合う、切れ目のない世界」の提案
第8章 リベラル・デモクラシーの不平等―議会における過少代表
第9章 リベラル・デモクラシー再訪―議会代表と議会外代表

著者等紹介

衛藤幹子[エトウミキコ]
法政大法学部政治学科教授。政治学博士。専門はフェミニスト政治学。女性の政治的代表性とジェンダー・クオータに関する国際比較、ジェンダーと市民社会・民主主義、分析概念としての「ジェンダー」の有効性をテーマに研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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