出版社内容情報
18世紀来の歴史主義を根底から批判する三人の代表的なユダヤ思想家を相異なる方位から省察,シオニズム,パレスティナ問題の展開の多様な局面を明らかにする。
内容説明
ローゼンツヴァイク、ベンヤミン、ショーレムにおける歴史の思考を通して、ドイツ・ユダヤ思想、シオニズム、パレスティナ問題の展開の多様な局面を明らかにする。
目次
第1部 フランツ・ローゼンツヴァイク―西欧の裏面(異化;真に受けられたヘーゲル;ユートピアと救済)
第2部 ヴァルター・ベンヤミン―歴史の三つのモデル(根源の隠喩―理念、名前、星;美的モデル;歴史の天使)
第3部 ゲルショム・ショーレム―秘密の歴史(メシアニズムの数々のアポリア;カフカ、フロイトと伝承の危機;言語と世俗化)
著者等紹介
モーゼス,ステファヌ[モーゼス,ステファヌ][Mos`es,St´ephane]
1931年ベルリン生まれのユダヤ人。ナチス政権下に両親とモロッコへ逃れ、45年フランスに移住。パリのエコール・ノルマル・シュペリユール卒業後、57年にドイツ語・ドイツ文学の高等教授資格を取得し、ソルボンヌから70年に第三課程文学博士号を、79年に国家文学博士号を授与されている。64‐68年パリ第十大学ナンテール校で教鞭をとり、67年の第三次中東戦争を契機に69年イスラエルに移住し(71年までパリの「国立科学研究センターCNRS」研究員)、71年から97年に引退するまでヘブライ大学を研究活動の場とした。97年同大学名誉教授。また同大学付属の「フランツ・ローゼンツヴァイク研究センター」のセンター長も務めた(90‐98年)。この間、ドイツやフランスの大学で客員教授として教鞭をとり、現在モーゼスは、「フランス語圏ユダヤ知識人会議」をはじめヨーロッパ各地での様々な文化会議やシンポジウムで精力的に活動している
合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。現在、同大学人文学部助教授
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